今回も関東の、城もなかと出会う旅に、城めぐりをしながら行ってきました。
関東地方としては第2弾となりますが、関東の城の多さ、交通網が発達していることにより、私が主としている電車・バス・徒歩での城攻めのしやすさに加え、人を呼ぶきっかけとして城もなかが多く生まれているのか、目的地となる城もなかの産地がたくさんあって、まだまだ楽しめそうです。
特に今回は、まず以前から城もなかの情報収集で発見し、いつか行きたいと思っていた栃木県の「烏山城」の城もなか、そしてその存在を知ってしまったら城もなかコレクターとしては行かずにはいられない! 城もなかの珍品中の珍品というべき「加瀬山城(仮)」の城もなか、最後に二度目のおじゃまとなり、変わらずの再会を喜んだ「小机城」の城もなかです。
城もなかには餡だけでなく、さまざまなストーリーと期待が詰め込まれていることを知り、噛み締めたほか、思い出に残る城もなか道中(と城攻め)になりました。
烏山城の城もなか
1.「烏山城もなか」(えちごや丸山菓子店)
皮は、珍しいタイプで「四層角中央型」。
天守のモデルは四層で、天守の石垣の角がちょうど皮の中央にきているという形だ。
とはいうものの、皮が中央だけだなく、左右のサイドにも角をもち、2枚の皮が合わさると変形六角形担っているようにも見えるため、正確には「四層角中央・左右端型」といえるのかもしれない。
両方に角があることにより、皮がより多くのあんを包めるように皮の内部の空間が広く取れる工夫と見える。
全体的にどっしりとした形状。
石垣に「蛇姫城」と彫り込まれているところも唯一無二の特徴だ。
(皮の焼き型の関係か、鮮明ではないので、お店に確認済み)
なお、「蛇姫」とは、この地域の民話で、烏山藩の家老の不正に気付いた藩主の娘(姫)が嫁ぎ先から戻ってきた。家老は姫を暗殺しようするが、姫に仕えていた“おすが”が何度も危機を救う。ついに“おすが”の命が奪われてしまうが、その後は、姫の危機には、黒い蛇が現れて助けてくれたということから、姫は蛇姫と呼ばれるようになった、というもの。
小説や日本昔話へもアレンジされて使われているよう。
ただ、蛇姫っていうとなんだか、怪談だったり悲しいお話を想像してしまうので、ちょっと意外だった。
パッケージも烏山城の伝説、蛇姫をイメージしたもので、淡い紫色が幻想的。
「~蛇姫様物語~」とサブタイトルがついている。
姫様がお城に向かって手を挙げているが、どういう意味なんだろ?
物語の序盤、今から家老の不正を暴きに行くぞ!という嫁ぎ先から実家の城に戻るところだろうか?
あんは、粒あん
どちらかというとペースト状のあんではなく、塊となっているあんこ玉を皮ではさんであるといった感じだ。
烏山駅から烏山城へ向かう山あげ通りから八雲八幡通りに入ると左手にあります。
この通りは、次に紹介する城もなかのお店も面しているというすごい通り。全国探しても、同じ城に対して、いくつものお店でそれぞれの城もなかが作られていることはあっても、ここまでご近所というのは類を見ない。
別名「城もなかストリート」と勝手に私は呼んでいますw
お店の中でショーケースに入っていました。
紫のパッケージがよく目立ちます。
初めて訪ねた私に対しても気さくにいろいろお話してくれて、特にいろいろな地域の情報資料が置かれていたので、大変助かるお店。さまざまな味の一口大福があってそれも面白かった。
営業時間 9:00~19:00 / 定休日 不定休 / 電話 0287-82-2411
2.「烏山城下町最中」(美与志堂)
皮は「三層角左寄り型」だが、珍しいオリジナルの型。見方によっては四層にも見えないこともないが、ぱっと見では三層なので、三層と判断する。
望楼の部分や屋根の瓦の筋までもしっかりわかる皮。
皮には、城もなかでよく見る焼き型によるものなのか、どうしてできるのか不明な色違いの帯がはっきりと縦に走っているのが見える。
えびすや丸山菓子店さんの城もなかと比較しても、まったく感じの違うオリジナルの皮で、比較的シャープな印象の皮。
烏山城築城600年を記念して制作されたもの。
パッケージは、シンプルではあるが、高級感がある。
城もなかのネーミングパターンとして特殊なタイプの城もなかであり、皮は間違いなくお城の天守または櫓を模したものなのに、名前は「城下町もなか」というスタイル。
皮の形への着眼ではなく、お城の形をしたもなかを城下町で売っていますというような、販売場所へ着眼した命名なのだろうなと解釈しています。
このほかに岸和田城の城もなかも「城下町もなか」という名前です。
あんは粒あん。
これも比較するものでもないけれど、えびすや丸山菓子店のと比較すると、若干ペースト状の具合がこちらのほうが高く、2枚の皮で作られる空間全体にあんが広がっている。
美与志堂さんは、ひとつめの城もなかの「えびすや丸山菓子店」さんが面する同じ通り「八雲八幡通り」にあります。いわゆる「城もなかストリート」w
そのため「えびすや丸山菓子店」さんとセットで訪れることをお勧めします。
その距離なんと140m、徒歩でも2分程度です。
お店に入るとすぐにオシャレに陳列された城もなかを発見!
なんだか少し英語もあって、若干国際的なイメージ。
美与志堂さんは、お店の正面左側に、昔ながらの菓子店らしいガラス張りの個室があり、人形焼きの焼き姿をデモンストレーション的に見ることができるお店です。それだけでも味があります。
勝手な想像だけど、ネットで情報発信や応対をされているので、おそらくお店の経営を2世代でやっておられるのか、古き良き風と洗練された新しい風が入り混じるお店。
なお美与志堂三を訪ねる場合には、留意点がひとつ。
まぁ、えびすや丸山菓子店さんとセットで伺う場合には何ら問題はありませんが、美与志堂さんだけに行こうと場所を検索すると、美与志堂さんはもっと北に別のお店「美与志堂本店」さんがあります。
こちらは国道293号に面しているお店で「八雲八幡通り」にある美与志堂さんのご主人に伺うと、どうやらご親戚の関係ということではあるのですが、城もなかが売られているのは、こちらの「八雲八幡通り」にある美与志堂さんだけですので、お間違えの無いよう。
(間違える人いないと思いますけどw)
実際、私は「美与志堂」で城もなかが売られているという情報だけで場所を探していたため、最初「美与志堂本店」を烏山城を訪ねてから目指さないといけないと考えており、徒歩で行くには時間がかかりすぎる(徒歩約2時間半)、烏山駅でレンタサイクルを借りて、自転車攻めじゃ! と意気込んでいたところ、「えびすや丸山菓子店」さんを訪ね、いただいた烏山地域の菓子店などのお店の情報が書いてあるマップを見た際に同じ通りにある「美与志堂」さんを発見したというわけでした。
結果的にはレンタサイクルなど必要のない距離で、ちょっともったいなかった気もしましたが、まぁ暑い日だったし、危うく散々自転車をこいでいって、ついてみたら城もなか売ってねー、売ってんの駅近じゃーん! ってならなくてほんとよかったです。
相当精神的にも身体的にもつかれることを避けられたのは、烏山城の城パワーが危機を回避してくれたのかもしれません。大袈裟かw
営業時間 8:00~19:00 / 定休日 不定休 / 電話 0287-82-2244
烏山城への城攻め
草刈りを広範囲でしてあり、夏にしてはだいぶ見やすい。
巨大な堀切、空堀のほか五城三郭と言われる構造がしっかり見ることができ、めちゃくちゃ満足した。来た甲斐ありました。
石垣もあるのが嬉しい。ここでも草刈りのおかげでだいぶ石垣もスッキリ見えてよかった。
ここが市の史跡でしかないのが勿体ないと感じます。
烏山城の東側の道路から西に向かって登ります。おすすめは南側、駅から向かえば手前側の七曲がり。
十二曲がりは、沢水が横断していたり倒木あったりとちょっと難あり。なおゆる〜いカーブも含めて十二の曲がりがある。
七曲がりで登り、十二曲がりで帰ってきた。
パンフが七曲がり入口でも手に入るが、ちょっとデカめであるけど、とても良く縄張り反映してて、これは重宝しました。秀逸です。
私のベスト城パンフにノミネートです。
また、所々に木に巻きつけた簡易ではあるけど役をなす木巻きの案内看板があり、サポートしてくれます。
おそらくメインルートではなく、マニアックな人しか行かないような、本筋から離れたところもしっかり草刈りしてありました。草刈り後も草は茂ってきてたが、一回してあるかないかでだいぶ違うだろう。
保存会には、感謝しかない!
気に入ったので、夏以外にも行ってみたいと思います。
加瀬城(仮)の城もなか
「夢見の城もなか」(新岩城菓子舗)
新岩城菓子舗さんの「夢見の城もなか」です。
この城もなかは、面白さピカイチです。
まず、聞きなれないお城の名前だと思いますが、太田道灌が加瀬山に城を築こうとしていたのですが、鷹に兜を持ち去られる不吉な夢を見たということで、築城を断念したという逸話があります。
この逸話から、作られなかったが構想されていたお城の夢をモチーフに城もなかが生み出されているのです。
つまり、夢見ていたが、悪夢で断念、城はならずに歴史に消えていったお城を、現代に城もなかという形で築城しているといえるのです。
なんと面白いことでしょう。これまで城もなかのモチーフは、現存から復興天守、櫓などの何らかの建物があるお城のほか、城跡があり、その在りし日の姿に思いをはせたお城がモチーフだったところ、城とならなかった城、いわゆる夢見のお城もモチーフとなって作られるようになった、この新たな動きに興奮が抑えきれません。
夢見のお城は全国にまだまだあるのではと思うとこれから新たな土地で、この夢見タイプの城もなかが生まれてくるのではと、胸が高鳴ります。新岩城菓子舗さんが考案された「夢見の城もなか」という素晴らしいアイデアの面白さをとても気に入っています。
というわけで、加瀬山城という名前は、便宜上勝手に城葱が判断して使っています(攻城団やGoogleマップでもいまは加瀬城跡となっています)。
どこの城の城もなか? という表現で整理してきているため、この「夢見の城もなか」にも何か具体的な城名が欲しいと思って、加瀬山に城を築こうとしていたということから「加瀬山城」としています。
ただ、今その場所は「夢見ヶ崎」となっているので「夢見ヶ崎城」ということもできそうです。
まあそもそも計画されていただけの城に名前などないというものだと思いますが、何かそういう城も名前があればいいのにと思うところです。何かの文献などに正しい名前がもしあれば是非知りたいところです。
パッケージはブルー基調のかわいらしくポップな感じで、若い人に対しても親しみやすいデザインだと思うし、いくつか箱詰めしてもらえば、手土産にもいい感じかなと思います。
商品名の「夢」の字の上の部分が兜になっているところなど、この鷹に兜をとられた夢を想起させる粋なものとなっています。
夢見の城もなかというネーミングは、夢見で実際は作られなかったけど、城もなかとして夢見は実物になったという解釈もできるかなと、夢を見ることは誰しもあるけど、それが夢見たとおりにはならなかったが、何か別の形で実を結び、夢が叶った、結果オーライという、そんなような結構人生ではあるあるの出来事にリンクするような気がします。
何かそういう思い通りにはならなかったけど、違う形で実現したという場面で食べてゲンを担いだり、贈りものとして、さらなる飛躍を願う思いを伝えたり(仮にその場面に出くわして、この城もなかを贈るというとなかなか心情的には勇気が入り難しいw、そして意味が伝わらないと夢見で終わったねっていう変な意味にとられそうだけどww)――なんてこの新しい切り口の城もなかの活用方法をあれこれ考えてみたりしてしまったわけです。
皮は「三層正面型」。
天守(櫓)が三層のモデルで、天守(櫓)の角が皮には存在せず、天守(櫓)の一面を正面にとらえた感じの皮の形状をしている。
そもそもこちらの城は計画(構想)しかないので、その時点で天守を作ろうとか、何層にしようとかあったはずもなく、完全なる創造、あったらこんなんだったかなーという想像です。
お気づきの方もいるかもしれませんが、この皮の型、小田原城の城もなか「城もなか」(最中工房 小田原種秀さん。minaka小田原「福来すずめ」で購入可)と同じ型です。
きっと小田原種秀さんから城もなかの皮を購入して使用していると思われます。
いまや特殊な城もなかの皮をオリジナルで作り、お店で焼いて使っているという昔ながらのお店はかなり数は少なく、どこかの皮専門のお店や企業から皮を買って使用するのが普通です。
あんは、粒あん。
あんのペースト感が少なく、あんこ玉を皮で挟んでいるスタイル。あんと皮の接する面積が少ないことで、皮の湿気りを最小限に抑えているのかもしれない。
お店は川崎駅からが一番近いかと思いますが、徒歩で12分ほど(900m程度)です。
栄通りの商店街の一店舗です。私が行ったときはちょうど子供向けのイベントとかやってる時期だったのか、店の前に縁日っぽい子供向けのゲームで遊べるようになっていました。
それがなくてもだとは思いますが、お店のポップや掲示物からお店の活気と行動力の高さを感じ、お菓子のおいしさや想いを伝えようという強い気持ちがひしひしと伝わってきました。
夢見の城もなかのポップも手書きなんですよね。味があるなぁ~、絵も上手だし、親しみが一気に増しますね。
営業時間 8:00~20:00 / 定休日 不定休 / 電話 044-522-2721
加瀬山城(仮)への城攻め
徒歩の場合は、新川崎駅からアクセスするのが最寄り。夢見ヶ崎動物公園、幸区市民健康の森となっている場所。
太田道灌が城を作りたくなるのがわかるような眺めのいい、ある程度高い台地上にあるため、高層ビル群が立ち並ぶ都会の情景がしっかり見える。天気が良ければ、台地上の西端にある富士見デッキからは、富士山まで見えるとか見えるとか。
夢見ヶ崎動物園や加瀬台古墳群もあり、動物園で動物を見てほのぼのするもよし、古墳時代にも思いをはせるもよし、当然城はなかったので遺構というものはないのですが、ここが城が建つはずだった場所かーと、眺めや地形的な城づくりの可能性を考えながらも、それ以外にも結構楽しめる場所です。
木のトンネルが作られています。
子どもに戻り何度もトンネルを楽しむw
小机城の城もなか
「小机城最中」(折本や)
折本やさんの「小机城最中」です。
皮は、おなじみの「三層角右寄り型」。
三層の天守(櫓)であり、石垣の角が、中央より右側によっているもなかの皮の型のひとつ。
いよいよこの三層角右寄り型の全国城もなかシェアが、半分くらいあるんじゃないの?と思うほどよく使われています。
前回の東北の城もなか道中記にて、この三層角右寄り型の皮も一見同じようで、彫の深さ、凹凸の鮮明さ・粗さに違いがあるという新たな見方に気が付いたわけですが、こちらの三層角右寄り型の皮は、どちらかというと凹凸が粗めではないかと思います。
あんは白あんで、刻み栗がふんだんに含まれている。
白あん+栗の取り合わせは珍しく、栗の旨味をなめらかな白あんが優しく甘さを添える。
パッケージは透明で、中に入っている城もなかの形状がしっかり認識できる。
パッケージについては、お店の少しでもいい状態で城もなかを味わってもらおうという手間とこだわりが垣間見れる。透明なパッケージを破ると、さらに中に透明なビニールシートで城もなかがくるまれている。これは、より湿気らないように、またはパッケージ内で城もなかが動くことによる皮の損傷を抑えるためのものではないかとみている。
(折本屋さんは湿気ったお菓子を提供しないように意識を高くお持ちのようで、それは後述の「城サブレ」の配慮からもわかる)
お店へは小机駅から小机城へ向かう際に多くの人が通るであろう「横浜上麻生道路」という大通り沿いにあり、小机城へ向かう際に「横浜上麻生道路」(県道12号線)から脇道へ入っていくと思うが、そこを曲がらずまっすぐ行くと左手に見えてくる。国道のガードをくぐって、コンビニのある交差点を目印にするとわかりやすいかと思います。
折本やさんは「(有)折本屋製パン所」と地図サイト上では表示されていることもあります。
店内に入ると、夏は冷たいお菓子も含めて、多種多様なお菓子が並んでいます。
特に城もなか以外にも小机城にちなんだお菓子がいろいろとあり、小机城への愛、地元のお菓子屋さんであることがラインナップを見てもわかります。
なお、こちらの「折本や」さんでは、小机城の御城印も販売しています。
御城印集めのついでにも、ぜひ城もなかをおひとつどうぞ!
営業時間 9:30~18:30 / 定休日 月曜日 / 電話 045-471-5151
小机城への城攻め
小机駅から徒歩で向かいました。
「横浜上麻生道路」を西に移動し、右手に脇道に入って行って踏切を渡り左折、根古谷広場側から登城しました。
さすがの名城。何度行ってもいつ行ってもこの城の美しさには舌を巻く。
竹藪だからか、竹の葉が散り積もり、その落ち葉によって土塁や堀の形状がはっきりわかる。竹藪の日陰でもあるためか草も少なく、その点も見やすいところです。
上の写真の箇所がこの城で一番のお気に入りスポット。曲輪の上から狙われる感じと、高低差が際立ち、二股の分岐があるのもかっこいい場所です。
通路を黒い柵などで囲っているところと特徴的ですね。少しだけ、京都に来た気分になるのは私だけでしょうかw
本丸跡では、近所の野球少年たちが必死にバッティング練習していました。
地域に愛される城跡ですね。
その他の小机城の城菓子
1.折本やさんの「城サブレ」
三層角右寄り型の皮の片面に黒胡麻きなこ味のサブレが詰まっている。
城もなかの皮を使ったいわゆる「城もなかサブレ」は最近ちらほら見かけるようになったものの、まだまだ珍しいです。
若者の和菓子離れと言われるようになって、もなかというジャンルが新たな展開として誕生した城もなかの発展形とも言えます。
特に折本やさんの「城サブレ」の場合は、何より特徴的なのは「黒胡麻きなこ」の味であること。
サブレというと洋菓子の代表格で、なんとなくもなかの皮と合わなそうだが、このサブレを黒胡麻きなこという和風なテイストにしている点で、もなかの皮の「和」とサブレの「洋」がぶつからずにちょうどよく和洋折衷、――いやどちらかというと、和に寄せた洋、洋風和菓子、和菓子の土俵で相撲を取る外国人力士といった感じでしょうか。
最近ではあんの味付けもさまざまなことができるようですが、サブレの味付けもあんの味付けとは別次元でいろいろなパターンや食感、形状があるから、城もなかサブレの進化はこれからも楽しみです。
城もなかサブレは、パリパリのもなか皮とサクサクのサブレと、もなか皮とあんの組み合わせでは感じられない食感を感じられるので、それもまた楽しいところです。
ただし夏場は、湿気りやすいということで、販売していないとのこと(2022年8月、再訪時に確認)。
秋以降にまた買えるようになることが待ち遠しいです。
2.折本やさんの「小机城下町カステラ」
小机城の城下町にちなんで名づけられたカステラ。しっとりしたカステラが病みつきになります。
私もこちらにリピートした際には、城もなかと「小机城下町カステラ」をセットで買いました。
しっとりした感じは、カステラの色の濃さからも伝わってくる。
カステラのあの薄い紙もしっかりついているので外すのを忘れないようにね!
おわりに
今回の関東編パート2では、栃木県の烏山、神奈川県の加瀬山(仮)、小机という三者三様の面白い取り合わせの城もなかに出会ってきました。
それぞれの城跡も含めて、どれもお気に入りです。
また城跡の人気や評価も含めて、今後城もなかがどんな進化や変化を遂げていくのか見守っていきたいと改めて思いました。
個人的には今後もっと整備とともに評価が高まりそうな予感がする烏山城と城もなかストリート!
幻の城、加瀬山城(仮)の逸話、実在したことののない計画だけの城から生まれた、変わり種の最高峰、夢にまで見た城もなか!
続100名城に認定され、各種イベントでも現地見学先にされている人気沸騰中の小机城址に、城もなかとそのほかの城にちなんだ城菓子で盛り上げる!
今後の展開に乞うご期待です! 城だけでなく、城もなかの動向にも注目してもらえるとありがたいです。
時期的には、夏の草や虫の多い時期でしたが、木陰に吹き抜ける涼しい風は夏の城の楽しみのひとつです。城跡で感じる風は、また格別。城跡にいる興奮の城熱により、涼しい風が余計に気持ち良く感じます。
汗っかきな上、この暑さなので、どこに行っても相当汗だくになる私ですが,そんなことが気にならないくらい夏の城を楽しみました。
そのうえで城もなかとの出会いが、また城めぐりを充実したものへと格上げしてくれます。
また未知なる城もなかを求めて、そして城もなかの進化っぷりにのぼせるほどの衝撃を受ける再会を楽しみに、お土産に持ち帰った城もなかを片手に、あれやこれやと城めぐりのルート検索に励みたいと思います。
是非、みなさんも、関東の群雄割拠の城もなか戦国エリアをご堪能くださいませ。
この記事をご覧になった皆様が、城もなかを通じて、城が愛される地域文化に触れるきっかけとなり、あらたな次元の城めぐりの世界が広がればと思っております。
それでは、
城めぐりのおともに「城もなか」を!
よき「城もなか」との出会いがありますことを祈っています。
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