現存している天守は全国で十二だけです。
江戸時代には数多くの天守が作られましたが、火災や天災などによって失われたり、明治維新の時の廃城令によってそのほとんどが失われ、さらには太平洋戦争のときの空襲でも何城かは焼失してしまいました。
今回は、そんな中でもなくならずに残った十二の現存天守とその中でも国宝になっている五城について見ていきます。
現存している天守は十二だけ
今でも現存している天守は全国で十二だけです。
下の図はそれを地図上に表したものです。
それでは順に紹介していきましょう。
ここでは簡単な紹介だけにしておきます。
なぜなら、一つずつ詳しく書いていったら、膨大な量になってしまうから(;'∀')
弘前城(ひろさきじょう)
最北にあるのは青森県の弘前城天守です。
三重三階の層塔型天守で、江戸時代は御三階櫓と呼ばれていました。
国の重要文化財です。
▲ 弘前城天守。現存。国重要文化財。(提供:弘前公園総合情報サイト)
松本城(まつもとじょう)
松本城は長野県松本市にある五重六階の層塔型天守です。
五重以上の天守では最古のものです。
国宝です。
▲ 松本城天守。現存で国宝。(写真:たかまる。)
丸岡城(まるおかじょう)
丸岡城は福井県坂井市にある二重三階の望楼型天守です。
屋根瓦は福井県でとれる笏谷石(しゃくだにいし)で作られているのが特徴です。
最近、最古の天守ではないということがわかって、話題になっています。
国の重要文化財です。
▲ 丸岡城天守。現存。国重要文化財。(写真:たかまる。)
犬山城(いぬやまじょう)
愛知県犬山市にある三重四階地下二階建ての望楼型天守が犬山城です。
廻縁・高欄があるなど特徴的でありかつ、シンプルな天守です。
国宝です。
▲ 犬山城天守。現存。国宝。(写真:たかまる。)
彦根城(ひこねじょう)
彦根城は慶長11年(1606年)に完成した三重三階地下一階の望楼型天守です。
徳川の重臣である井伊家が代々の城主です。
国宝です。
▲ 彦根城天守。現存。国宝。(写真:たかまる。)
姫路城(ひめじじょう)
慶長14年(1609年)に作られた五重六階地下一階の望楼型天守です。
姫路城は世界遺産に登録されています。
もちろん、国宝です。
▲ 姫路城天守。現存。国宝。世界遺産。(写真:たかまる。)
備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)
天和元年(1681年)に完成した二重二階の層塔型天守です。
備中松山城は現存天守では唯一の山城です。
国の重要文化財です。
▲ 備中松山城。現存。国重要文化財。
松江城(まつえじょう)
慶長16年(1611年)に完成した四重五階地下一階の望楼型天守です。
松江城は戦闘に特化した天守のつくりが見どころです。
国宝です。
▲ 松江城天守。現存。国宝。
丸亀城(まるがめじょう)
丸亀城は香川県丸亀市にある三重三階の層塔型天守です。
万治3年(1660年)に完成した天守がそびえる石垣は見応えがあります。
国の重要文化財です。
▲ 丸亀城天守。現存。国重要文化財。(写真:たかまる。)
宇和島城(うわじまじょう)
宇和島城は愛媛県宇和島市にある三重三階の層塔型天守です。
寛文六年(1666年)頃に作られました。
国の重要文化財です。
▲ 宇和島城天守。現存。国重要文化財。
松山城(まつやまじょう)
松山城は愛媛県松山市にある三重三階地下一階の層塔型天守です。
国の重要文化財です。
▲ 松山城天守。現存。国重要文化財。
高知城(こうちじょう)
高知城は高知県高知市にある四重六階の望楼型天守です。
延享四年(1747年)に作られ、本丸御殿も現存しています。
国の重要文化財です。
▲ 高知城天守。現存。国重要文化財。
国宝5城
現存十二天守の中でも、さらに重要な五城が国宝に指定されています。
- 松本城天守
- 犬山城天守
- 彦根城天守
- 姫路城天守
- 松江城天守
です。
まとめ
江戸時代には数多くの天守が作られましたが、火災や天災などによって失われたり、明治維新の時の廃城令によってそのほとんどが失われ、さらには太平洋戦争のときの空襲でも何城かは焼失してしまいました。
そんな中でもなくならずに残った現存天守は12、その中でも国宝になっている天守は5つです。
ということで、現存12天守と国宝5城をご紹介しました。
じゃあね🖐️
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