けっきょく消去法で説をつぶしていくと「本能寺の変」という事件は僥倖というほかないくらいの偶然生まれた状況を、明智光秀が利用した（魔が差した）と結論づけるしかなさそうです。もちろん小さな遠因はいくつかあったでしょうし、近年注目されている四国…

「本能寺の変」に黒幕がいたとすれば、明智光秀を従わせるだけの権力があり、かつ織田信長を殺害する動機がある人物（なり組織）ということになりますが、当時の顔ぶれでその条件を満たせる人物は皆無ですよね。

「本能寺の変」に黒幕がいたという説はどれも根拠がありませんが、秀吉や家康以外にも朝廷、足利義昭、毛利輝元、森蘭丸、堺商人、イエズス会などたくさんの黒幕候補がいます。誰かが書いてましたが、黒幕にあやつられたとするのは明智光秀に対してとても失…

「本能寺の変」における明智光秀の動機としてもっとも古くから語られてきたのは、いわゆる「怨恨説」というものでした。ただその根拠はどれも乏しく、むしろほかに理由になりそうなことが考えられないからという消去法的な推論だったようです。

「本能寺の変」はおもしろすぎるのだ、という総括がすべてですね。いつどこで誰が何をしたかという情報がすべてで揃っているのに、唯一光秀の動機だけがよくわからないので奇説珍説が百花繚乱となっています。