鹿沼城の城もなかはサブレも併売する和洋折衷のお店で、小田原城の城もなかはひとつは商品名が「もなか」という王道感あふれるお店で、もうひとつは今風の洒落た餡を使ったこのコラムではおなじみのお店でした。どれも甲乙つけがたい魅力的な城もなかばかりです。
おいしそうな城もなかの写真とあわせてじっくり楽しんでください!!
今回は栃木県・鹿沼城の城もなかと進化系城もなか、そして新たな小田原城の城もなかと出会う旅に、城めぐりをしながら行ってきました。
小田原城を本拠地としていた北条氏の支配領域の北東の端に位置する鹿沼城から、本拠地の小田原城までの長旅。北条氏領地を駆け巡ってきたわけです。
じっさいは城もなか情報を入手し、いち早く、そして行けるうちに行っとかないと! と大急ぎで城攻めプランを練って攻め走ってきました。
とはいえ新発見がたくさんあり、速攻城攻めも一応成功したかなと思うところです。
季節限定のものもありますし、時期的にも早めにご紹介した方が役立つかと思いましたので、先んじてご報告させていただきます!
※急いでいましたが、間に合わなかったものがあります。ご了承ください(汗)
鹿沼城の城もなか
「鹿沼城」(松風堂麻苧町店)
皮は、定番の三層角右寄り型。
まぁ鹿沼城の復元ジオラマなどでもわかることではありますが、石垣のある天守的な建物はかったと思うので、城イメージの城もなかではあるのですが、商品名からもわかるとおり鹿沼城にちなんだものです。
一般的なお城のイメージはまぁこういうもんです。
イメージであってもお城の存在を食を通して感じられるところが大切なのかなと思っています。
本当にこういう城があった! という事実があればそれはそれで面白いことではあるのですが。
パッケージは、これもまたイメージですが、石垣のある天守的な建物のイラストが描かれている、和紙風の紙包です。
イメージイラストは城もなかの皮のイメージをさらに上回る四層!
イメージだからそこを突っ込んでもというところですが、皮とパッケージのイラストが合っているといいなぁ。イラストはなんだか素朴で、イメージとはいえども城の愛らしさを感じずにはいられないものです。
あんは、粒あんが詰まってます。
こちらのお店では、作り置きをせず注文があってからあんを詰めるスタイルのため、今まさにそこで詰めたかのような躍動感のあるあんの詰まり方。
もなかの皮とあんの間に若干の空間があります。水分がもなか皮へ移動するのを抑えて皮のパリパリ感をなるべく維持するためか、空間により口にした時のパリッという音を生み出すためか、ふんわりとあんは皮に包まれている状態でした。
今回、「鹿沼城」を購入させていただいたのは、東武日光線の新鹿沼駅から北に徒歩12分程度の場所にある「松風堂麻苧町店」さんです。
また鹿沼城からは南に徒歩12分程度です。
比較的駅にも近いので、鹿沼城の帰りに立ち寄って買って帰るというスタイルが良いかと思います。まちの駅新鹿沼宿も近くにあります。
店内は看板商品であるカステラが目立ちますが、城もなかもしっかりとした存在感!
お店の鹿沼城の城もなかには、詰めたての美味しさへのこだわりがしっかりと掲げられているのです。
作り置かないスタイルは、手間も時間もかかるでしょうから、その志には頭が下がります。
わずか数個の取置きをお願いしておりましたが、しっかりと丁寧にご対応いただき嬉しい気持ちになりました。
鹿沼城の城もなかやカステラの他にもいろいろなお菓子があったので、今度は他のお菓子にも挑戦してみたいところです。
(ちなみにこのときはカステラを購入。確かに名物だけあり美味い!)
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 不定休 / 電話 0289-62-1975
鹿沼城の進化系城もなか
松風堂の「鹿沼城サブレ」
三層角右寄り型の城もなかの皮の片面を使い、サブレを詰め込んだ城もなかサブレの進化系城もなか。和のもなか皮と洋のサブレのコラボに加えて、サブレに含まれている独特のシナモンの香りがプラスされている。
城もなかサブレの中でもシナモンが使われているのは珍しい。この進化系城もなかの最大の特徴と言えるでしょう!
私にとってシナモンの香りは、なんだか八ツ橋のような京都を思い起こさせるほか、どこか異国情緒も感じる不思議な存在。
(八ツ橋に使われるニッキはシナモンと似てるけど別物です汗)
そんなシナモンが香るこの城もなかサブレに、単なる城もなかサブレでは終わらない、城もなか✕サブレ+αの新たな進化系城もなかのレベルを上げる雰囲気を感じてしまいます。
この+αが果たしてどんな多様性を見せ始めるのか、楽しみです!!
パッケージは、半透明のプラスチックの袋に、縦帯が巻かれています。
この縦帯がまた独特で、この縦帯単独で、白地に屋根と破風、石垣と天守ないしは櫓を表現している。
さらに「鹿沼城サブレ」と商品名が書かれた背景には、石垣の写真が薄っすら添えられている。
石垣らしいものはない鹿沼城――一部には石垣が用いられていたとの話もあるみたい――ですが、石垣が散りばめられているのは石垣好きには嬉しいパッケージ。果たしてどこの石垣の写真なのか……それも気になってくるところですが、私にはまったくわかりません…
我こそは石垣を見ればどこのかわかるという石垣沼の主のような方、ぜひわかったら教えてください。やはり関連する付近の城の石垣なのかな。しかしそれでもどこだろう?
この鹿沼城の進化系城もなかが食べられるのは「松風堂麻苧町店」さん。そう、鹿沼城の城もなかと同じお店です。
つまりこちらのお店は城もなかに加え、進化系城もなかもダブルでゲットできるお店なのです。
城もなかを提供しているお店であれば、すでに城もなかの皮の材料の仕入れがすでに確立しているので、あとはその城もなか皮をどうアレンジ、コラボさせるかを考えて商品化すればよく、いきなり進化系城もなかを作り出すよりはるかに簡単に進化させることができる。
といっても、エイヤーとできたものではないことはなんとなく分かっております。
いろいろな苦労、失敗があってたどり着いた進化系城もなか。自然界の進化のように、長い年月を経たその進化に至るまでの過程で、生き残れなかった、つまり結果的に日の目を見なかった数々の試作品があったのだろうと想い巡らせます。
進化系という言葉にはそのような意味も含まれているのだ!!(後付けですが)
城もなかのお店には、ぜひ余力があれば城もなかを進化させ、新しい進化系城もなかを誕生させていただけたらなぁと思っています。
少なくとも城もなかがあるので、進化のステップはすでに一段以上登っているのではと思っています。
まぁそこからが大変ということなのかもしれません。
(食べる専門なので、新商品を生み出して採算に乗せるという、作って売る難しさは想像でしかありません)
勝手なことを言いますが、城もなかのお店のお力で、なんとか進化系城もなかの進化の大樹が大きく枝葉を広げていけますように!!
鹿沼城への城攻め
小田原城を本拠地とした北条氏が関東支配の拠点として、鹿沼城は北東の端を担っていたようです。
(この後に行った小田原城内の展示にて初めて知りました)
そんな〈城もなか王国〉小田原とも関連のあった鹿沼城。小田原城の支城がすべて、いち城いち城もなかとなればいいなぁなんて妄想をしてしまいました。
さて、鹿沼城は市役所の裏手にあり、本丸は野球場となっています。
城跡はある程度大きなスペースを確保していることもあり、学校やテニスコートなどとして利用されていることはよくあります。新しくはなく年季も入ってはいますが、大層立派な野球場が本丸に陣取っており、これはこれで威風堂々たる城跡。
ここで試合できる高校球児や野球少年がうらやましい。城の本丸で野球するってかっこいいよなー。城も野球も好きな人にはたまらないかもしれない。
なお球場が目立つので忘れそうになりますが、市役所背後のこの台地自体が郭であり、球場の周囲に土塁や空堀を見つけることができます。
特に弓道場の的の位置あたりから入っていける空堀の底は、山の中にある深い堀の城を彷彿させる情景を見せてくれます。球場の姿とは一変、城の面影に興奮することは必至でした。
この空間にしばらくいるだけで力がみなぎりそうです。
また鹿沼市役所が新しく建てられた際に発掘調査されたみたいで、いろんなものが出て来ているようです。
粘土の中から保存状態のよい漆椀とか出てきていて、なんだかワクワクします。
小田原城の城もなか
「もなか」(清月菓子店)
皮は、定番の三層角右寄り型。
瓦の筋や壁面の出っ張りなど細かい部分がわかる、比較的精密な皮です。
パッケージは透明なプラスチックの袋に「城下町小田原」と書かれて、清月さんの印が添えられているオリジナルのシールが貼られています。
三つ鱗の家紋が背景にあり、北条氏の城下町を物語っています。
あんは、粒あん。詰めたてほやほやのあんだけに、もなかの皮の隅々にまであんは詰まっていない。
もなかの皮とあんはちょうどいい距離感です。
この城もなかを買ったのは、清月菓子店さん。
この城もなかの名前ですが、なんともシンプル。
「もなか」です。
店頭で「もなか」という名称で売られており、城もなかであるが、城もなかを名前としないところに奥ゆかしさを感じます。
小田原城下町で、城の形をしているので、紛れもなく小田原城の城もなかとさせていただきました。
店頭の様子を見てもおわかりのように、商品は陳列されておらず、サンプルのみです。これは売り切れではなく、受注生産なのです。
そのため、お店に行く前にあらかじめ注文しておくのが良いでしょう。
行く前に必ず、お店の営業や城もなかの販売を確認しておくのが、わたしのこれまでの城もなかをめぐる旅での、たくさんの失敗で心と体に刻まれた教訓です。
こちらも例に漏れず、確実に手に入れるため事前に連絡することをおすすめします。
なんといっても、たくさんの失敗のひとつはこちらで経験しており、受注生産を知らずに、また連絡もせずに突撃したので、お店に職人さんが不在の時にお邪魔してしまい、雨の中ようやくたどり着いたものの、何も買えずに帰る羽目になった苦すぎる思い出の地です。
同じことが起きないように祈るばかりです。事前連絡大事! ほんと!
これまで小田原城の城もなかは、以前書かせていただいた小田原編で4つが確認されており、小田原城を取り囲むように「城もなか総構え」と称し紹介させていただきました。
小田原編はこちらをご覧ください。
この総構え、小田原城に至る街道や海をぐるりと取り囲んで守りを固めているようだが、北西から線路を跨いで小田原城に至るルートがガラ空きで弱いと思っていました(福来すずめさんの左側)。
今回新たに発見された、清月菓子店さんのもなかは、この北西からの守りを固める城もなかだったのです!
ただこれまでの城もなかのお店が小田原城の徒歩1km以内にあったのに対し、清月菓子店さんは徒歩2km以上あり、比較的遠いところにあります。
小田原城からだと、お城の西側のお城通りから線路を渡って北西に向かいます。
小田原駅からだと、北条早雲像のある広場から、同じく北西に向かいます。
やがて道は北に向かうようになり、小田原市役所を通り過ぎ、小田原市立病院を過ぎたところで、山王川という小さな川を渡るところに来るので、左に曲がり川沿いに歩くと、600mほどでお店に着きます。
(住宅地の中を斜めに行くこともできます)
名前が城もなかという名前でないことに加え、この小田原城から離れた位置関係により、これまで発見されてこなかったのではないかと思っています。
小田原城城もなか総構えを更新してみます。
改めて見ても今回の城もなかは遠いなぁと思いますが、その距離に負けることなく、小田原城もなか総構えを攻略するため攻め込んでもらいたいところです!
城もなかは城の近くにあるとは限らない。捜索範囲を拡大すれば、また新たな城もなかを発見することができるかもしれないと思わせてくれる城もなかでした。
営業時間 8:00~19:00 / 定休日 不定休 / 電話 0465-34-6045
【ちょっと一息】小田原城の進化系城もなか、小田原漁港プリンさんの「ミルクソフト」について
ミルクソフトにトッピングとしてひとつ無料でトッピングもなか皮を選んでつけられる。その選べるもなか皮の中に、三層正面型の城もなかの皮、福来すずめさんの城もなかの皮があるため、それをトッピングに選ぶと進化系城もなかが完成する!
なおこのトッピングは50円で他のソフトにもつけられるので他にもいろいろバリエーションを生み出すことができる。
今回はひとつのミルクソフトにふたつの城もなかの皮を追加トッピングして、ソフトが見えないほどに城もなかを強調して遊んでみた!
なかなか圧巻の姿に惚れ惚れしたw
「イチゴ餡最中」と「珈琲最中」(福来すずめ(小田原種秀))
こちらはすでに小田原編にて、ご紹介した城もなかの限定バージョンのご紹介。
まずはイチゴ餡から!
皮は福来すずめさんの他の城もなかと同様に、三層正面型。そこは定番というか同じお店なのだから当たり前で、もなか皮は同じ型。
言わずもがな、何よりもビビビッとくるのは、このピンク!
この派手な色を見ているとなんだか元気が出てくる。
この色味でいうとイチゴというより桃に近いイメージだが、誰がなんと言おうと他者を寄せ付けない存在感のピンクのイチゴ餡の城もなかなのだ。
個人的には、この色はピンクパンサーやドラゴンボールの魔人ブウの色を思い出すような色。
そういう意味でも、いろんなキャラクターをイメージできる色。愛らしい。
ちなみに、このピンクの印象深い皮ですが、私は以前シーズオフの7月に見かけています。しかも、城もなかとしてではなく。これです。
福来すずめさんで売っていた「煎餅」。
アーモンドやピーナッツくらいの大きさの小さい俵状のおかきの中に、ピンクの城もなかの皮が入っている!
おかきは石垣を表し、その上にそびえる天守を表現しているのかも。
しかしそれにしても、石垣の量が半端ない。これだけの石垣があったら難攻不落どころではないね。
発見した当時は、貴重なピンクの城もなかをなんとか大切に持ち帰ろうとしたものの、中の石垣、つまりおかきがこの城もなかの皮に攻撃を加えてしまう。
これだけ大量にあるとやむを得ない気もするが、圧倒的に城もなかの皮が不利な状況で持ち帰る必要がある。しかも外をどれだけ衝撃から守っても袋の中で石垣おかきと城もなかの皮が戦いを始めてしまう……。
これははじめて遭遇したタイプの城もなかの持ち運び問題。チャレンジは一度しかしていないが、未だ解決策は見つかっていない。
いちおう城もなかの皮が使われているところから、今となって振り返ってみると進化系城もなかではあります。ただ今までにないタイプ。
こういう形の進化もありだなぁと思いました。
ただ、個人的には城もなかの皮に優しい進化が望ましい!
パッケージは、これもまた福来すずめさんの他の城もなかと同じで、透明プラスチックのシートで包まれています。菱形の和紙のシールで「小田原城」と控えめにされているが、シールで隠しきれない、城もなかの皮の色と皮の城もなかの存在感。
かくれんぼで隠れきれていない、むしろほぼそのままの大きめのゆるキャラのようで、これまた可愛い。
きっと隠そうとは思ってないですね。
むしろこうやって見ると、いかにシールを小さくしつつ小田原城の城もなかですよ! というメッセージを伝えるか、できるだけ城もなかの形が目に留まるようにできるか! それを追求しているのでしょう!
やっぱりこのピンクは目立つ!
そして、肝心のあんはというと、しっかり詰まったこの感じ、そしてこのなんと表現すれば良いかわからない色ですが、白あんにイチゴエキスが溶け込んだようなあんです。
イチゴらしい色ではありませんが、ご心配なく。食べたらわかります。これは間違いなくイチゴ味のあん。しっかりイチゴ味がします。
どことなく、イチゴのかき氷のような味わいだと感じました。
ちなみに前回の小田原編でご紹介できなかったのは、期間限定のため今まで見つけられなかったためです。
しかし! ついに手にすることができました!!
SNSで入手されている方の投稿を見かけ「いよいよシーズン到来! イチゴ城もなか、出現イベント発生中!! 今がまさに攻めどきやー」と興奮が冷め上がらぬ間に、半ば強引にスケジュールを組んで、小田原まで攻めに行ってきました。
昨年もチャンスはあったものの、城もなかのサーチが働かず、なぜか攻めきれなかったのです。
同じ失敗を繰り返したくない! そして何よりこのピンクの派手さとかつて見た「におわせ」城もなかも今となってはこのために出会っていたのだと、伏線が回収された気持ちでした。
ちなみに冬の間の限定販売ということですが、売れ行きによっては早くになくなってしまうというものらしいので、ぜひお早めにお求めください。
と言いたくてこの投稿をまとめていたところでしたが、2024年3月3日に訳あって小田原城を再び攻めたのですが、すでに販売期間終了していました。ごめんなさい!
次の冬を待って攻めてみてください!
その代わりに登場していた季節限定の城もなかが「珈琲(コーヒー)最中」です。
皮は三層正面型。いうまでもなく、福来すずめさんの城もなかの皮です。
色はなんとコーヒーだけに、ブラックかと思いきや、もなか色(ベージュ)の通常の皮です。
見た目は、粒餡の城もなかとあんまり変わらない。カムフラージュしているのか!?
それはそれで面白い。たくさんの粒餡の城もなかの中に、珈琲餡の城もなかを混ぜる。
どれが珈琲餡なのか食べ進めながら見つけ出す遊びができそうだ。
どんだけ城もなか食うんや! と突っ込まれそうですがw
さて、パッケージにも特徴がある。透明なプラスチックの包みです。
何にも特徴なんてない、むしろ地味すぎるではないかと思われた方、違うのです。
福来すずめさんの城もなかの場合、通常は先ほどのイチゴ餡の城もなかのように、パッケージには菱形の「小田原城」と書かれたシールが貼られている。
しかしこれにはない!
そうなのです。シールがないことがこのパッケージの特徴なのです。
あるものだけが特徴ではない、ないことも特徴なのです――と誰かが言った言葉のような、気づきを得ることができました。
おそらくこのパッケージにシールをあえて貼らないことで、粒餡との混同を避けているのでは? と予想するところ。
ただひとつ懸念は、私が買いに行った時だけたまたま、急ぎ珈琲餡の城もなかを補充して販売していたという説もあります。
即席で補充したため、正規のパッケージではなかったという可能性……捨てきれない。これにはさらなる調査が必要だ。
あんは、言わずもがな、珈琲餡です。
コーヒーといってもブラックのような大人のコーヒーではなく、コーヒー味のお菓子の味。優しい甘いコーヒーです。
なるほどーと、これで珈琲餡の城もなかの皮が黒ではない理由がわかる。
ブラックコーヒーではなく、ミルクや砂糖を入れた子どもにも飲める茶色のコーヒーなのだ。だから皮はそのイメージから、もなか色(ベージュ)になっている。
と勝手に妄想して判断しましたが、あくまで城葱の予想です。
真意は、福来すずめさんのみぞ知る! 開発された方にお会いしたら是非聞いてみたい!
こちらも季節限定の城もなかとのことですのでお早めに!!
ただすでに出会った頃からだいぶ経過しているので、あるのかないのか心配ですが、なかったらごめんなさい。また来年リトライしてみてください!
今回「小田原城最中」を購入させていただいたのは以前と同様、製造元の小田原種秀さんの販売専門の直営店、小田原駅に隣接するミナカ小田原店にある「福来すずめ」さんです。
新しいお店で明るいのもいいところですが、陳列が美しいのもお店の楽しみです。
福来すずめさんでは焼きたて団子も販売されており、香ばしく美味しそうな香りがお店に誘うほか、1本からでも買える手軽さで、立ち寄ったら必ず食べています。
以下は私のおすすめ3種です。
また城もなかではないですが、面白い発見がありました。
謎が深まる新しい宿題もあった「チョコレート最中」もついでにご紹介。
皮は円をスパッと切り落とした形状。
こういう形をなんというのか、なんと表現すれば良いのかと悩んでしまいました。
また2枚の皮は、それぞれ彫り込まれている模様が異なりました(たまたまかもしれません)。
巾着と秀吉の家紋っぽい桐紋を崩したようなものでした。
どういう意味があるのか。また他にも種類があって、それぞれ金運アップ、子孫繁栄、必勝祈願なんて意味があるようなら、おみくじみたいで面白いなぁと。
巾着が、金運アップといったところか? 崩した桐紋は「妥当秀吉!」なんて北条氏の気持ちを表したものなのか?
崩しているわけではないとして、ちょっと調べてみると桐は鳳凰がとまる木として神聖化されていて菊の御紋に次いで高貴な紋らしく天下人に使用が許されたとか。
そういう意味では、天下を取るという意味なのか?
じつは藤で、小田原城にある「御感の藤(ぎょかんのふじ)」を表している?
なんてまたまた想像の世界がどんどん広がります。
パッケージには福来すずめさんらしい、リアルで掛け軸から抜け出たようなスズメが描かれています。
新しい発見、疑問、宿題とはなんなのか。
それはもなかの中にあります。多くの方はもなかを割って見たりしないので気づかないと思いますが、私は城もなかを食べる時に中を見る癖がついてしまっているため今回もチョコレート最中を割って見てみました。
チョコレート、アーモンド、そして……? なんだろうこれは。写真右の皮の中にあるもの。
素材的にもなかと同じもののようですが、薄く正方形をしている。また何かの模様が浮き彫りにされている。チューリップのような花の下の部分にも見える。
模様がはっきり見えないところを見ると、これは見せるためではなく、何かの破片を利用しているものではないか?
そしてたぶん何かの役割(食べる時の食感の変化? チョコレートやアーモンドを詰める時に働く?)があるのではないかということを考えました。
ひとつの説はチョコレートが溶けて中で固まっているようなので、何かそのチョコレートを詰める際に役割があるのではというもの。
もし片面ずつ皮にチョコレートを流し込み、アーモンドのついたもなかのかけらを挟むサンドイッチのような作り方をしているのならば、それに必要なのでは?(それでもなぜもなかの皮が必要なのかは不明)
疑問符ばかりで、答えは見つかっていません。
もなかの中にもなかのかけらが入っているということは新発見だったのですが、なぜ、なんのためにという部分で確証もなく、宿題となったわけです。
これもまた開発された方に教えていただく機会があればと願うばかりです。
福来すずめさんの、城もなかのバリエーションやお菓子の展開の豊富さに、聞きたいことが尽きません。研究に終わりはない。
さらにバレンタインデーなどが控えている時期だったからか、プチギフトとしてイチゴあんの城もなかとチョコレート最中のセットが、もなかぷちギフトとして販売されていました。
これはさっと人にあげたりするのにもってこい! チョコレートとイチゴが、なんとなくバレンタインぽいし!
袋代がプラスされるものの、ちょうどよいセットです。こういうセットがもっとあれば、城もなかの使い勝手もまた広がるだろうにと思いました。
(2024年3月3日に行ったときには、すでに販売されてませんでした汗)
営業時間 10:00~20:00 / 定休日 なし / 電話 0465-23-6508
小田原城への城攻め
再び、いやもうすでに何度か来ている小田原城。
関東では貴重な、天守があり、日帰り遠征できる城です。充実した展示に加えて、歴史がある総構えの城下町もぶらぶら楽しめる、ちょうど良い城です。
いつもの角度で天守を撮る。定番の角度となっています。何度も訪問する城には今まで見つけられなかった発見もあるけれど、いつもやるルーティンも生まれてくるのです。
小田原城では城もなかを買うことと、天守をこの角度で撮影すること、あとは天守に入った場合は、金のメダルを買って日付などを刻印する。
これが私の小田原城ルーティン。
やることが増えると新しい発見を探す時間が減ってしまうので、3つくらいにして、ほどほどの数にしておくべきだろうと思っています。
さて新しい発見はというと、新しいと言うほどでもないけど、久しぶりに見たのは小田原城天守向かって右側のトイレの前にある石垣と石垣の崩れた感じのある部分。
破城感もいいし、桝形や門も天守もしっかり石垣が整然としている小田原城ですが、この辺りの隠れた乱雑感が新しい一面を見たような気分になります。
また、ここも久しぶりにまじまじと見たなというところでは、常盤木門の脇の欠けた石垣の石。
もともとなのか、何かがあって欠けているのか不明ですが、先ほどの破城感のある石垣部分と同様に、なんだか完璧な石垣の中にある緩みというか、可愛らしい一面が見受けられて好きなポイントでした。
今回、小田原城を攻めて残念だったこと。
それは天守前にいた猿たちが他の動物園にいってしまって、猿の檻がもぬけの殻になっていたこと。
檻の周りには、お猿さんたちへの感謝の言葉や小田原城動物園の過去の動物たちの写真が展示してありました。ゾウのうめ子も懐かしいけど、こんなにも動物がいたんだ! という驚きと、こんな動物に囲まれた小田原城にも来てみたかったという羨望の気持ち。
どんどんお城の動物園というのは、なくなっている気がします。動物園自体経営や運営が厳しくなっている中では当然なのかもしれませんが……。
動物園は城を好きになる前から好きで、城ほど好きというわけではないけど、動物への好奇心やワクワク感はずっとあり続けています。なんとかお城と動物が一緒に見れる、そんな楽しさ200倍の城が残り、またこれから生まれてくれることを期待しています。
みんな同じでもつまらないので、新しい城址公園のあり方がいま求められているのではないでしょうか。
(2024年3月3日にも小田原城を訪問したのですが、すでに檻はなく工事中のエリアの区切りだけが残されているというさらに寂しい感じでした)
なお3月3日は足を伸ばし、初めて小田原城の総構も攻めてきました。噂には聞いていましたが、やっぱすごかった。深さと重厚感に、小田原城が堅牢な城郭であったことをビシビシ感じさせる総構でした。
ウォーキングルートとしてもちょうどよく、天気のいい日は城攻めの一環として総構を攻め落とすのもいいなぁと感じました。何回も小田原城に来ているのに、総構デビューが遅すぎて、ちょっと後悔しました。
おわりに
今回は北条氏支配領域の北東端にある鹿沼城の城もなかを攻略し、城もなかの総本山であり一大産地の小田原城を深掘りしてきました。
鹿沼城では新発見の城もなかと新発見でシナモン香る個性的な進化系城もなか・城サブレもなかとの出会いには感動のダブルパンチ!
振り返ってみると小田原城を中心とした、北条氏の統治エリアに存在する城もなかはたくさんあります。
(詳細は関東編の各シリーズをご覧ください)
北条氏の城という括りで紹介してはいないんですが、関東ですから比較的北条氏の城がありました。
- 八王子城
- 館林城
- 小机城
- 佐倉城
- 忍城
- 鹿沼城
北条氏城もなか支城群ですねー!
さらに今回、小田原城においては城を囲むようにして、福来すずめさん、栄月菓子舗さん、風月堂さん、盛月さんが、お店を構え作られていた小田原城もなか総構に、新たな守りの要が加わりました! というか、最初からそうだったけど今回ようやく気づけたわけです。
あらためて小田原の城を囲む、城もなかのお店の面々を地理的に見ると、この総構えの巧みさが読み解けるような気がしました。
時間はかかりましたが、より強い城もなか総構えの拡張を発見できたことは、小田原城の城もなかを追い求める者として達成感を感じずにはいられません。
さすが城もなかの聖地、小田原。
簡単に攻略させないぞという意気込みが、町中に広がっているようです。
また今回見つけた鹿沼城と小田原城の城もなかは、城が北条支配下という共通点があるほか、城もなかも受注生産しているという共通点もあります。
城もなかの世界は面白いぜ!!
これからも、城もなかの新発見をご紹介し、城もなかの面白さがどんどん支城を増やして領土が拡張していくように、たくさんの人が城もなかの世界に引き込まれていきますように。
そして城もなかファン倍増計画を夢見て、心とお腹を満たしつつ、城もなか道中をひた走る。
ぜひ北条氏支城群の城もなかや拡張された城もなか総構をご堪能くださいませ。
ご覧になったみなさんが城もなかを通じて、城が愛される地域文化に触れるきっかけとなり、あらたな次元の城めぐりの世界が広がればと思っております。
それでは、
城めぐりのおともに「城もなか」を!
よき「城もなか」との出会いがありますことを祈っています。
ぜひみなさんも城もなかや城菓子の感想をX(旧Twitter)などでつぶやいてくださいね!