たしかに気になったのでメモ&シェア。
森瀬繚さんがツイッターに投稿されていたこの件です。
毛利といえば「毎年元日、藩主が近臣に幕府との開戦を問う秘密の儀式があった」との巷説が有名ですが、出典はたぶん井野辺茂雄『幕末史の研究』(1927年、雄山閣)で、毛利家の家史編纂に携わった中原邦平からの伝聞とありました。ただし、出典では「毎月元日」なのですね。どこで年賀に変わったのか。
— 森瀬 繚@『這い寄る混沌』発売中 (@Molice) January 20, 2019
ぼくが知ったのは「風雲児たち」でこのエピソードが取り上げられてたからだったかなあ。
ちょっと気になったので確認してみたらありました。
ワイド版の2巻です。「第七章『静…そして秀忠』」の回の冒頭が毛利家にはこんな伝承があるとはじまってますね。
(このケースも「新年の儀式」となっています)
おそらくは99%創作だとは思うのですが(みなもと先生もわかった上でマンガ的に使えると思って採用されたのでしょう)、こういうのはけっこうありますよね。そもそもの創作が改変されていくという噂の構造みたいなものは歴史を学ぶ上では頭の片隅に置いておいたほうが良いですよね。
それはさておきなにか情報をお持ちの方はぜひ森瀬さんにご一報を!