『サライ』7月号の付録がすごいそうです。
2019年10月31日に火災で焼失した首里城正殿をペーパークラフトとして復元しており、その完成サイズはなんと幅約31cm、奥行き約16cm、高さ約15cmとなかなか立派な感じになっています(約1/100のサイズだとか)。
写真で見るかぎり、龍柱もあるようですし、唐破風や屋根に乗った龍も見事に再現されています。
ちなみにこの正殿は全体の構造は紫禁城など中国の影響を受けつつ、唐破風など細部は和風建築の要素を取り入れており、日本と中国の建築様式がミックスされています。
作り方の動画がYouTubeにアップされていますが、これは本格的ですね。
「首里城正殿ペーパークラフト」の作り方(『サライ』2020年7月号特別付録)
ぼくもさっそく注文しちゃいました。
ちなみに首里城正殿の屋根はもともとは赤瓦ではなかったんじゃないかという説もあります。
1715年(正徳5年)の再建時から赤瓦に変更されたといわれています。これが赤で統一しようというデザイン上の理由ではなく、薪を節約するため(ふつうの瓦より赤瓦のほうが低い温度で焼けるから)というのがおもしろいですね。
詳しくは首里城公園のサイトにコラムがあるのでぜひ。
グスク展を取材した際に、当時の絵画が展示されていましたが、屋根はすべて黒く塗りつぶされていたので、当初は板葺きだったと推定されてます。
板葺き→灰色の瓦→赤瓦、という流れですね。グスク展は楽しかったなあ。