世界遺産登録25周年を迎えている姫路城では現在、「冬の特別公開」として東小天守と乾小天守の内部を見学できるようになっています(有料300円)。
ちょうど「明石・お城フェスティバル」が前日入りだったこともあり、連休中日ではありましたが姫路に寄ってきました。
マラソン前だからか、芝生エリアは立入禁止になっていました。
待ち時間の表示は「1時間」で、いつもなら諦めるところですが、この日は躊躇なくゴーです。
1時間待ちだとどこから並ぶのかというと、穴蔵をくぐる「にの門」からです。
ここから天守に入るまでに15分から20分くらい待ちました。ひとりだったし寒かったので、かなりつらかったです。
見上げると乾小天守が見えます。ここに入れるわけですね。
特別公開エリアを見るには大天守を見ないといけない
大天守は何度も見学しているので、今回は(混んでるし寒いので)特別公開エリアだけでいいと思ったのですが、そういうことはできませんでした。
大天守から降りてきて出口のところで分岐するルート設計になっているので、かならず大天守の最上階まで上がる必要があります。
(大天守内部でショートカットできなくはないのですが、怒られるかもしれないので係の方にひと声かけたほうがいいでしょうね)
小天守はかなり小さいので大天守以上に入場制限がかかります。
(この日は東小天守が30人、乾小天守が40人といってました)
姫路城は天守と小天守がロの字型になっている「連立式天守」ですが、大天守が南東(巽)の位置にあります。今回はそこから北に伸びるイの渡櫓から東小天守へ、さらにロの渡櫓を抜けて乾小天守を見学します。
こうやって窓の格子越しに渡櫓や反対の小天守が見えます。建物がごちゃごちゃしているのが連立式天守の特徴ですね。
東小天守(艮隅櫓)です。暗くて狭いです。
大天守が見えますが近すぎるので、屋根まで入れて撮影するのはなかなか厳しいです。
ロの渡櫓です。
連立式天守には構造上、中庭ができるわけですが、姫路城の場合はそこに台所櫓があります。
ガイドの方が壁から出ているのが排水口といってました。
そしてメインの乾小天守へ
北西に位置する乾小天守は大天守に次ぐ大きさで、また日当たりがすごくいいです。風が抜けるのでめちゃくちゃ寒かったのですが、春や夏だったら気持ちいいでしょうね。
乾小天守は大天守と対角の位置にあるので、東小天守から撮影するよりは大天守もよく見えるのですが、それでも屋根の鯱まで撮ろうとすると厳しいです。しゃがんだくらいではぜんぜん屋根まで見えません。
この写真もカメラを手に持って、前に投げ出すような感じで構えて撮影したのですが、それでもうまく撮れませんでした。
(ロープがあるので窓から外に手を出すことはできません)
中庭もよく見えます。
下を見ると、まだ行列が。さっき見上げたのと逆ですね。
この乾小天守は花頭窓が特徴です。
内側から花頭窓越しに西の丸の百間廊下が見えるのが素敵です。
この乾小天守が最後でほんとによかったです。
混んでなければここで30分くらいはゆっくり見てたいのですが、そういうわけにもいかず5分ほどで降りました。
アドバイスとしては、とにかく人が多いので、撮影するにもそれほど時間をかけられません。あと乾小天守以外はかなり暗いです。
そしてとにかく寒いのと待ち時間が長いので、防寒対策をしっかりして、できれば誰かといっしょに行ったほうがいいと思います。
外に出る頃には晴れてきました。
さっきはこの花頭窓から見てたんですね。
「冬の特別公開」は今月いっぱいなのでご興味のある方はお早めに。できれば平日のほうが待ち時間が短くていいかも。