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「復原」と「復元」とのちがい

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一乗谷朝倉氏遺跡にある「復原町並」の城メモを書いていて、そういえば「復原」と「復元」はどうちがうのだろうと思ったので調べてみました。

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「復原」と「復元」とのちがい

一般的な辞書ではこのふたつの言葉は区別されることなく、同一の見出しとして扱われています。
どちらも「元の状態・位置に戻すこと」という意味です。

ただし建築分野の領域においては、このふたつの言葉は異なる意味で使われるそうです。
「復元」とは失われて消えてしまったものを、かつての姿どおりにあらたにつくることで、「復原」とは元々の姿が改造されたり、変化してしまった現状の姿を元通りに戻すことをいいます。

「復原」と「復元」

復原 元々の姿が改造されたり、変化してしまった現状の姿を元通りに戻すこと
復元 失われて消えてしまったものを、かつての姿どおりにあらたにつくること

つまり建物が部分的にであれ残っているのかどうかが決め手になるみたいですね。
(なくなっていれば「復元」になる)

「復原町並」の場合は、一乗谷朝倉氏遺跡の調査で発掘された塀の石垣や建物基礎石をそのまま使っているので、やっぱり「復原」と書くのが正しいんでしょうね。

でもそうすると天守台だけでも現存している天守を再建(復元)した場合は「復原天守」と書くほうが正しいのかもしれませんね(模擬天守は別ですけど)。

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