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軒丸瓦にある「巴紋」は火の用心らしい

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お寺や神社をめぐっていると、やたら「巴紋」それも「三つ巴紋」が軒丸瓦に使われているのを目にします。
たとえば八坂神社では「木瓜紋(五瓜に唐花)」と「左三つ巴紋」というふたつの神紋があるので、巴紋が使われていても不思議ではないのですが、とくに宗派とかも関係なくあります。

これは下鴨神社の写真です。

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調べてみると、この巴紋は水が渦を巻いているように見えることから「防火」や「火の用心」を意味するようになったそうです。
鯱とか懸魚(げぎょ)、摩伽羅魚(まからうお)と同じような位置づけですね。

京都では古来からとくに火事が多かったこともあり、平安末期頃から火災除けとして使われるようになったそうです。
(その後も何度も「大火」と呼ばれる火事が起きているのですが)

八坂神社の巴紋については武神である八幡神の神紋だそうです。
なお三つ巴紋の左右については逆に書いてる資料もけっこうあるのでよくわからないんですが、「八坂神社は左三つ巴紋」というのを是とすると以下のようになります。

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ほかにも「三つ巴」の巴はそれぞれ「前世」「現世」「来世」を表しているとか、いろんな解釈があるのですが、お寺や神社でやたら見かけるのは火除けの願掛け(もしくは八幡宮系)ということでまちがいなさそうです。

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