下鴨神社のお祭りというと上賀茂神社と合同でおこなう例祭「葵祭」が有名ですが、全国的に知られている「葵祭」だけじゃなく、じつは「みたらし祭(御手洗祭)」というのもあるんです。
こちらは毎年7月中旬におこなわれるのですが、観光客はほとんどいなくて地元の人が多い印象です。
でも地元民目線ですけど、このお祭りはすごく楽しくて毎年参加してるのでちょっと紹介させてください。
とりあえずどんなお祭りなのか見てもらったほうが早いと思います。
〜御手洗祭のながれ〜
- 履き物を脱ぎ、受付で献灯料を納め、ロウソクを受け取ります。
- 身体を清める気持ちで、心静かに御池に入ります。
- 清らかな「斎火(いみび)」をロウソクに点して、御神前に供え、お祓いの神様に一年の無病息災をお祈りします。
- 御池から上がったら「御神水」を頂き、内側から全身を清めます。
足を浸け、お水を飲んで身を清め、心身とも爽快に一年を過ごしましょう。
流れは簡単です。まず靴も靴下も脱ぎます。
さらにズボンのすそをひざ上までまくりあげます。むしろ短パン推奨です。
受付で献灯料(ひとり300円)を払ったらロウソクを受け取って御池に進みます。
ぼくは去年経験してるのでこの先の状況を知っていますが、はじめての人はけっこう驚くと思います。
そのまま御池に入ります。
水深はどんどん深くなっていきます。
ぼくの身長(191cm)で膝下まで浸かるので、40〜50cmくらいの深さです。
子どもはびしょびしょになってました。
じっさいにはこの御池の中で、受付でもらったロウソクに火をつけて、それを消えないように慎重に運んでお供えします。
でもまあそんなことはどうでもいいんだよってくらい、みんな楽しんでます。
とくに天気がいい日は膝まで水に浸かるのは気持ちいいですしね。
そのあと靴を履いて、御神水をいただきます。
「二葉葵」は下鴨神社の神紋ですね。
この茶碗というか湯呑みは購入できます(1000円)。
ちなみに葵紋というと徳川家の「三葉葵」が有名ですが、徳川家の祖・松平氏は賀茂神社の氏子だったことから葵紋を用いたそうです。
そのあとお祓いをしてもらいます(200円)。
まあぼくは去年もこれを書いて、その数週間後に足を骨折してるから効果があるのかどうかはわかりませんが、両足骨折が片足ですんだのかもしれないので、とりあえずポジティブシンキングでいきます。
冒頭に地元の人が多いと書きましたが、いちおう説明には英語と中国語が用意されていました。
「葵紋」ほど大掛かりじゃないですし、このためだけに京都に来るのももったいないですけど、毎年やってますし、すごく楽しいお祭りなので日程があえばぜひ。
今年は7月28日までやってます。
みたらし祭りの由来
下鴨神社のサイトの説明を読むと、もともとは貴族の行事だったみたいですね。
平安期の頃、季節の変わり目に貴族は禊祓いをして、罪、けがれを祓っていた。土用の丑の日に御手洗池の中に足をひたせば、罪、けがれを祓い、疫病、安産にも効き目があるといわれている。毎年、土用の丑の日に境内御手洗池に祀られている御手洗社において「足つけ神事」が行われる。老若男女が集まり、御手洗池で膝までを浸し、無病息災を祈る。
ぼくはまた来年も行くと思います!
最後に参加される方へのメモとして。
- すそをまくりあげられる服装で(できれば短パンで)
- 足を拭くタオルを忘れずに
- 水筒やペットボトルを持参すると「御神水」を持って帰れます