年末年始に二度にわたって沖縄を訪問しましたが、合計8本のレポート記事を書きました。
年末に訪問した際は初日に首里城を見学し、さらに沖縄県立博物館・美術館を訪問して「グスク展」を取材し、翌日から一泊二日で伊是名島を取材しました。令和最初のクリスマスを伊是名島で過ごしたのもいい思い出です。
「グスク展」はのちに年始に訪問した際も自腹で見学するほど満足度の高い企画展でした。
今回の取材で訪問するまでほとんど琉球の歴史について、またグスクについて知らなかったので、見るもの聞くものすべてが新鮮でとても勉強になりました。
沖縄の離島を訪問したのもはじめてで、恥ずかしながら尚円王・金丸の名前も聞いたことがあるような、ないような……というレベルでした。
なぜ那覇から遠く離れた島で暮らした農民が琉球王にまで成り上がったのか、金丸の人生は豊臣秀吉に匹敵するほどドラマチックなものですが、伊是名島に残るエピソードを通じて彼の優秀さを知ると同時に、琉球が中国の科挙システムにならった実力主義だったからこそ出世できたのだということをのちの取材で教わりました。
このように今回の沖縄取材では各地で案内していただいたことがしばしばリンクしあって、ぼくの理解を助けてくれることがとても多かったです。
年が改まって、1月6日からまた沖縄を訪問しました。
今度は本島内にあるグスクをまわれるだけまわろうということで、ぼくがまだ訪問したことのない世界遺産のグスクを中心にアポを詰め込んでもらいました。
まず初日は勝連グスクで阿麻和利について学びましたが、琉球でも「歴史は勝者が都合よく書いたもの」という話を聞くことになるとは思わなかったです。でも考えてみれば洋の東西を問わずどこにでもいえることですよね。
夜は那覇市内にある「うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく」で琉球独特の茶文化「ぶくぶく茶」の体験取材をしました。
中国由来のお茶だろうと思って訪問したら、まさか北野大茶会とつながるとは驚きでした。
2日目は朝から浦添グスクを訪問しました。
英祖王、そして徳川家康と秀忠に対面した琉球国王・尚寧王のお墓である浦添ようどれとあわせて見学したのですが、琉球が尚巴志によって統一される前の頃からあったグスクで、また沖縄戦では激戦地にもなったということもあり、沖縄の歴史を実感する取材にもなりました。
沖縄戦の話は午後に取材した座喜味グスクでも伺うことになります。
ここは日本軍によって(戦後は米軍によってさらに)破壊されたグスクなのですが、お城が軍隊によって利用されるのは本土と同じですね。本土の場合は平城が駐屯地になることが多いのですが。
また阿麻和利と並ぶ琉球の有名キャラ、護佐丸が築いたグスクということもあり、彼について学ぶ機会になりました。忠臣だったのか、クーデター未遂だったのか、護佐丸も謎の多い人物です。
座喜味グスクのある読谷村から那覇に戻って、沖縄県立博物館に寄りました。「グスク展」を再訪したのはこの日です。
最終日は三山時代に南山の拠点だった南山グスクを取材しました。
南山グスクは城址が小学校と神社の境内になっていて、遺構は一部の石垣が残るのみですが、だからこそとお手製のフリップを準備してくださった中川さんの楽しいガイドのおかげで琉球から明にたくさんの金屏風が贈られていたことを知ることができました。
その後に訪問した具志川グスクも断崖絶壁に築かれた魅力的なグスクでした。
ざっと文字数を数えたらぜんぶで約6万字も書いてましたが、ぼくが教わったことを少しでも多くみなさんとシェアしたいと思って書いたので、まだ読んでない方はお時間のあるときに読んでくださいね。
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「グスク展」や首里城の売店などでおみやげをたくさん買ってきました。
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なお応募にはクイズへの回答が必要です。といってもレポートを読めば余裕で答えられる問題なので、落ち着いて答えてくださいね。
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