うれしいことに最近はテレビでもお城の番組が増えてきましたね。フジテレビで不定期にやっている『おしろツアーズ』のロンブーの淳さんも、BS朝日でやってる『日本の城ミステリー紀行』の坂東三津五郎さんも、残念ながらお城の「天守」のことを「天守閣」と呼んでいます。でもこれはまちがいなんですね。
じっさいテロップやナレーションではちゃんと正しく「天守」と呼んでる。
天守というのはこういうお城のメインの建物のことです。ちなみにこれは宇和島城。
本来のお城は石垣や堀も含めた全体のことを指すんですけど、一般にお城というと天守のことを指してますよね。この天守を「天守閣」と呼ぶのは明治時代前後に見られるようになった俗称で、たしか大坂城の再建時にはじめて使われたそうです。
たしかに大坂城のサイトはいまでも「天守閣」となっていますね。
だとすると明治以降につくられた天守は「天守閣」と呼んでもいいかもしれませんね。とくに模擬天守などは、いかにも「天守閣!」って感じですし。
なおまちがいはまちがいではありますが、目くじらを立てるほどのことではないので、もし誰かが「天守閣」と呼んでいたとしてもいちいち訂正しなくてもいいと思います。城内の案内ですら「天守閣」と書いてあるお城はたくさんありますので、その場で指摘してテンションを下げるべきじゃないかなと。
もちろんわかってる人はちゃんと「天守」と呼べばいいし、聞かれたら教えてあげればいいと思います。