ファセットから「戦国の合戦ジオラマ」シリーズの新商品としてペーパークラフト「戦国の合戦 山崎の戦い」が発売されます。
そこでこのペーパークラフトを企画提案された京都乙訓ふるさと歴史研究会の中西昌史さんと、じっさいに制作されたファセットの石原社長にお話を伺いました。
(今回はメールインタビューです)
主な活動として、京都乙訓地方の歴史研究と教材・資料作成、講演会や研修会の企画に取り組んできました。特に、ふるさと歴史紙芝居・絵本等の制作と上演は今後もさらに充実させていきたいと考えています。
これまでの成果物としては、ふるさと歴史紙芝居第1巻「西岡衆の活躍」、第2巻「太閤唐入り」、第3巻「太平記 山崎合戦のこと」、第4巻「鯨波-鬨の声を上げよ-」、第5巻「細川幽斎」、小冊子「山城国 西岡衆」、マンガ版「山城国西岡衆」、ふるさと歴史絵本第1巻「細川幽斎」、ふるさと歴史絵本第2巻「西国街道 向日町物語」近日発刊予定などがあります。
今年度、NPO法人 Creative Adventure さんとの共同企画で「夏休み 教科書に載っていない特別授業」として、立体模型を使いながら、山崎の合戦について自由に語り合う実験授業を行おうと準備、研究をしていました。子どもたちが手元で操作しながら手軽に合戦イメージを膨らませる方法として、以前から知っていたファセットさんのペーパージオラマのイメージが思い浮かんできたというのがそもそものきっかけです。ファセットさんに2020年大河ドラマに関連づけて、山崎の合戦をテーマにジオラマを製作される予定はないかお尋ねしたところ、「おもしろそうだ」と検討していただき製作へという運びになりました。
天下分け目の戦いというと「関ヶ原」を想起される方が多いようですが、「山崎」こそ歴史の大きな転換点となる重要な戦いではないでしょうか。
私も早速、今後行う予定の実験授業等の中で活用します。
子どもたちの反応が楽しみです。
そもそもこのペーパークラフトの存在を知ったのは、ぼくが京都乙訓ふるさと歴史研究会が主催された講演会に参加したことがきっかけでした。
乙訓地方は「山崎の戦い」の舞台となったり、勝龍寺城があったりするものの、全国的には知名度が低いエリアですし、おそらく地元の方にとっても郷土の歴史に馴染みが薄いのだと思いますが、こうして小学校の先生方が中心となり、歴史を掘り起こし、それを語り継いでいくという活動はすばらしいし、同じような試みを全国各地でやれるといいなと思いました。
つづいてファセットの石原社長にも制作にあたっての苦労話やアピールポイントなどを伺いました。
石原さんがおっしゃっているように、「山崎の合戦」で明智光秀が本陣をおいたとされる「御坊塚」は従来の境野1号墳ではなく、恵解山古墳(いげのやまこふん)が最新の学説では主流となっています。
ほかにもA4サイズにおさめるための工夫など、じっさいに現物を見て確認してみたいですね。明智方の布陣の弱点も(ぼくに見抜けるかわかりませんが)考えてみたいです。
プレゼントのご案内
このジオラマペーパークラフト「戦国の合戦 山崎の戦い」は来月発売予定となっていますが、今回ファセット石原社長から特別に3名の方にプレゼントをご提供いただきました!
布陣図も同梱されていますので、まずは史実どおりに並べてみて、それから「どうすればこの逆境から勝利できたのか」と光秀の代わりとなって妄想してみるのも楽しそうですね。
石原社長からは発売前にもかかわらず商品写真もたくさん送っていただきました。
ぼくだけ見てるのは申し訳ないので、みなさんにも披露しますね。