攻城団ブログ

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スタジオで動画収録してみてわかった反省点

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最初の番組公開から少し日数が経ってしまいましたが、視聴してくださった方から「おもしろかった」や「本を買いました」といった好意的な感想もいただいております。準備も編集も大変でしたが、これからもがんばって収録していこうと手応えも感じられました。
とはいえ、反省点がまったくなかったかというとそんなことはなく、むしろめちゃくちゃあったので今後のためにもきちんと書き残しておこうと思います。同じように動画配信をはじめられる方にとって少しでも参考になればうれしいです。

カメラ映りがなんとなくぼやっとしている

ご覧いただいた方も同じように感じられたんじゃないかと思いますが、全体的にピントが甘く、映りがぼやっとしていました。
知識不足ではっきりとした原因はわかっていないのですが、おそらくF値や露出の設定ミスだと推測しています(あとはカメラ独自の「フォトスタイル」の設定か)。

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じつはこの収録の前日にユーチューバーの方が書かれた本を参考にカメラの設定をかなり変更していて、それが最大の失敗でした。
より具体的には参考にするべきポイントを正しく判断できなかったことです。多くのユーチューバーが「ひとりで(自撮りで)」「少し暗めの部屋で」撮影されることが多く、とくに商品レビュー系の動画がメインであることから(自分と商品を目立たせるために)背景をボカして雰囲気重視な「画(え)」を理想とするケースが多く、今回ぼくが撮影したような対談番組とは目指してる方向がそもそもちがっていました。

今回のように「ふたりで」「背景のテレビもはっきり見えるように」するには画面全体をくっきりと映してボカさないようにしなければならず、そもそも手本をまちがえたわけです。
これは編集中に気づいたのですが、時すでに遅しというやつで、次回からは設定を見直して対応します。そしてカメラの設定を変えたならちゃんとテスト撮影するべきでしたね。

こうのと榎本先生のボリューム調整に失敗

今回は出演者であるぼくと榎本先生それぞれにピンマイクを用意しました。
一般的には据え置きマイク、手持ちマイク、ピンマイクあたりが候補になると思いますが、据え置きは目立つ(画面に余計な情報が増える)し、さらに手持ちだと片手がふさがるのでピンマイクを採用しました。

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攻城団スタジオで使用しているスイッチャー(ATEM Mini Pro)にはマイクの入力端子が2つあるので、それぞれを別入力にして、さらにぼくのほうが地声が大きいことはわかっていたのであらかじめ調整もしていたのですが、本番になるとテンションが上がったのか事前の調整がまったく意味がないくらい音量に差がありました。

スイッチャーで保存したデータでは音声がひとつに合成されているため、これも編集時にできる調整はかぎられており(少しは調整できます)、そもそも音声をひとりずつ録音しておけるようにしないとダメだなと気づきました。
もちろんリアルタイムに音量を調整できるスタッフがいる場合は問題ないのですが(というよりライブ配信の際は必須だと思います)、収録の場合は編集での調整ができればとりあえずオッケーなので、もともと購入予定だった以下の機材を追加で買いました。

たんにマイクに録音機能をつけるだけの機材もあるのですが、この「Wireless GO Ⅱ」は名前のとおりワイアレスで音声を飛ばすことができるので、将来的にスタジオに観客を入れてスイッチャーとの距離ができた場合や、お城での外ロケの際にも使えるのでいいかなと。
(この件にかぎらず、攻城団スタジオはワンオペでの運用が基本になるので、お金で解決できるところは積極的に機材を購入して問題を解決する方針です)

マイクの付ける場所をまちがえた

さらにぼくのピンマイクを陣羽織につけてしまったのも失敗です。
ピンマイクは口とマイクの距離が一定に保てるのがメリットなのですが、それは正面を向いて話す場合のことで、榎本先生と話すために横を向いたり、後ろのモニターを見るために振り返ると、マイクとの距離が遠くなり、声が拾えなくなって音量が小さくなってしまいました。

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つまりぼくと榎本先生の音量の差だけでなく、ぼくの音声データだけで見ても音量に差が出てしまったというわけです。
またぼくの着方がまずかったのか(半身になっていることもあり)肩が何度もずり落ちそうになり、それを直すたびに「ザザッ」とノイズが入っていました。

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このノイズは編集時にほとんど消すことができたのですが、そもそも入らないにこしたことはないので、陣羽織ではなくTシャツに付けるべきでした。
ピンマイクは通常クリップではさんで付けることが多いのですが、テープで直接貼り付けることもできるので今度からはそうしようと思います。

榎本先生のようにちゃんとしたシャツを着ていれば胸元のボタンの部分に付けられるのですが、せめて座る位置を考えれば反対側にピンマイクを付けるべきでしたね。
そういうところに気が回っていないのも素人感が出ているなあと反省した次第です。

試行錯誤をしつつ最適な設定をさがす

ともあれ撮り直しをするほどではなく、一応それなりに「見れる」番組になったのはなによりです。
ただたくさん勉強して取り組んだわりにはミスや反省点が多かったのも事実です。おそらく一発で適切な設定を見つけることはできないと思いますが、しばらくは試行錯誤をしながら最適解を探っていこうと思います。

ちなみに今回は2時間ちょっとの動画を1時間半弱に編集しています。
書籍の内容に沿った流れにしたいので、いわゆる余談にあたる部分はかなりカットしたのですが、一方で余談こそがおもしろいというか、余談や脱線によって知識をわかりやすく伝えたり、視聴者に考えるきっかけを提供することができるとも思っていて、このあたりのバランスも今後の検討ポイントですね。

1時間半の番組は収録や編集も大変ですが、それを見るのも同じくらい大変なので、番組の長さについても考えなきゃいけないのですが、おもしろい内容なら1時間半でも2時間でも見てもらえると思うので(しかもYouTubeなら途中で止めて何日かにわけて視聴もできるので)カットしすぎないことも意識しておきたいです。

いずれもせよ、対談番組を収録する際は(映像も音声も)くっきり・はっきりを目指す、というのはかなり大事だということを実感しました。
また映像はスイッチャーとカメラそれぞれで記録しておき、マイクも個別に録音しておくことで、あとで編集しやすいようにできるだけ個別にデータ化しておくこと(それが可能な機材選び)も重要ですね。いずれは出演者それぞれをアップで撮影するサブカメラも用意して、マルチカメラでの番組作りもやってみたいです。

なお補足ですが、ユーチューバーのみなさんが公開されている情報(書籍や動画)はとても参考になるものも多かったです。あくまでもメインカメラの画づくりは番組内容によって変えなきゃいけないということだけが注意点ですね。

今回まとめた反省点を踏まえて番組を見返してみると、けっこう粗が目立つかもしれません。


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