数寄屋丸二階御広間(すきやまるにかいおんひろま)はかつて能や茶会が開かれた広間です。数奇屋丸二階櫓とも呼ばれます。
現在の建物は平成元年(1989年)に市制100周年を記念して復元されたものです。
ここは主に接客用として茶会、歌会、能などを楽しんだ建物だといわれていますが、南面には狭間や石落としを備え、防御施設としても十分な備えを持っていました。
(かつては西隅に五階櫓も建っていたそうです)
入口です。
入ってすぐに狭くて急な階段をのぼります。
上がったところは展示スペースになっています。
加藤清正の甲冑(レプリカ)も展示されています。
かつて能や茶会が開かれた広間というだけあって、かなり長くて広い部屋になっています。
ここには入ることもできました。
出口です。
案内板の内容はこちら。
数寄屋丸二階御広間
数寄屋丸二階御広間は、西に五階櫓、東に地蔵櫓門を配し、梁間(はりま)七間(約十三メートル)、桁行(けたゆき)十八間(約三十三メートル)の建物で、南面の壁には銃眼や石落としもついているが、内部一階は土間、二階には書院造りの座敷があり、全国の城郭建築の中でも非常に珍しいものである。 数寄屋丸とは、秀吉築城大阪城の「山里丸」の流れをひくもので、熊本城における文化的遊興の空間であったと思われる。茶会・能・連歌の会などが催され、二階御広間もそのような用途に使われていたと考えられている。二間半四方で十二畳半の部屋が主室となっており、床の間は二間半の押板だけというシンプルな構造で、復元に際しては書院造りの建物・城内の櫓・絵図等の資料も参考にした。 建築の際は残っていた礎石をそのまま使用し、柱等の主要材は九州山地から伐り出した栂(つが)を、梁には松、土台には栗を使用した。 平成元年九月復元完成 熊本市Sukiyamaru Two-story Hall
Sukiyamaru Hall of Kumamoto Castle is considered to have been used for cultural activities such as tea ceremony, Noh plays and poetry readings, while the south exterior of the hall has loopholes for gunfire and stoning. The first floor of the building is a dirt floor and the second is a hall, which is quite rare for a building to have these two different materials.Kumamoto City