あの熊本地震から3ヶ月半ほどが経過した8月3日に熊本城を訪問してきました。
前回訪問から2か月半ぶりですね。720枚の写真を撮影してきましたので、いまの復興状況をまた写真で紹介します。
今回は前日の夕方に熊本入りしたのでライトアップも見てきましたよ。
そして定番の市役所14階の展望フロアから。
天守のアップです。
石垣の工事をしている飯田丸五階櫓もライトアップされているんですね。
夕食は紅蘭亭で太平燕を食べました。下通商店街にある本店で。
近くにくまモンが目印の「くまBAR」があります。
ポケモンGOのジムになってたので、一瞬だけ陥落させたんですけどすぐに奪い返されました。チャンピオンになることよりも防衛することのほうがむずかしいというのは至言ですね。
翌日は朝8時から行動開始です。まずは荷物をコインロッカーに預けるために花畑公園へ。
(空港までのリムジンバス乗り場があるのでここに預けると楽です)
前回ここはボランティアの受付場所になっていたのですが、いまはもとの広場になっていました。
お城に向かいます。
8月1日から熊本城北側の道路の通行止めも解除されて、見学ルートがさらに拡大しました。前回訪問時は通れなかった百間石垣にもいけるようになっています。
それに先行して加藤神社は6月8日から参拝可能になっていますし、確実に復興作業は進んでいますね。
(現在、通行規制されているのは御幸坂だけになりました)
定番スポットの加藤清正の銅像。
背後の馬具櫓の石垣は崩れたままですが、ここも早急に対処しないと危ないですね。
櫨方門のところは前回と同じで、枡形虎口の少し手前までいけます。
御幸坂です。ここが通行できるようになるのはもう少し先でしょうね。
加藤神社までは城彩苑を抜けて、二の丸広場からいくことにします。
この先が御幸坂なんですが、ここも前回訪問時のままっぽいですね。
これだけ石垣が崩れていると、時間がかかりそうです。
それでは今回もお城の周辺をぐるっと歩いて写真を撮ってきましたので、整理しつつ紹介します。
未申櫓は前回のままでした。
ここは櫓自体は倒壊をまぬがれたんですが、石垣がほとんど崩れているので時間がかかりそうです。
二の丸広場から見る天守と宇土櫓です。
夏でちょっと木が生い茂ってきていて天守が見えづらくなってました。
左の戌亥櫓から、右の西大手門までパノラマで撮ってみました。
7月までは二の丸広場の北側で通行止めになっていたのですが、現在はここから加藤神社までの通路が用意されています。
前回はこの角度からは見れませんでした。
さらに進んで加藤神社に近づくと、反対側から見ることができます。
熊本城のオススメ撮影スポットでもあった加藤神社です。
御幸坂をまっすぐのぼれたら清正像から5分ほどで着くんですけどね。
ここからは宇土櫓が目の前に見えますし、その石垣の高さがよくわかります。
こうして見ると、続櫓は崩れているものの、櫓本体は被害が少なそうですね。
不幸中の幸いというか、江戸時代の技術のすごさに感動すらおぼえます。
境内には大小天守を撮影するためのスポットも用意されています。
こっちの被害は甚大ですね。
小天守のほうは天守台石垣も崩れてしまっています。
屋根に草が生えてるというニュースを見ましたが、たしかに生えてました。
平日とはいえ夏休みということもあり、たくさんの参拝客でにぎわっていました。
加藤清正を大河ドラマにという署名活動をやってましたね。
虎退治をしたという猛将としての面だけでなく、優秀な官僚だった面も描けばおもしろいドラマになりそうですね。
加藤神社の前は「西出丸」と呼ばれる場所ですが、ここも復旧が進んでました。
それから枡形虎口のところは石垣が崩落しないように、こんなふうに保護されていました。
いずれはここも修復しなきゃいけないのですが、おそらく御幸坂が開通してからになるんでしょうね。
ここは前回入れなかったエリアになります。
監物櫓のところで通行止めになっていたのですが、現在は解除されています。
クルマで加藤神社に向かう場合はこの先に道があります。
(この日もどんどんタクシーがのぼってました)
百間石垣です。
崩落防止のために全面にネットがかけられています。
震災前に撮影した写真があったので貼っておきます。
こんな感じでほんとうに長い石垣でした。
けっこう衝撃的だったのが二の丸御門跡です。
これも2014年の写真があったのですが(逆光ですみません)、比較すると被害の大きさがわかりますね。
この先にある旧細川刑部邸は震災の被害で長期閉館しています。
そのとなりにある市立熊本博物館は大規模リニューアルという理由ですが、こちらも長期休館中です。
ここも前回のままのように見えます。
でもじつは復旧のための作業はじつは進んでいて、元の位置に戻すための準備として、現在は倒壊して崩落した石に番号を振って並べていました。
場所は棒庵坂のところです。
この棒庵坂も前回は通行止めだったのですが、現在は通れるようになっています。この坂をのぼれば加藤神社にいけます。
熊本大神宮もはやく復旧してほしいですけど、これだけの状況ですから相当な時間が必要でしょうね。
昨夜ライトアップの写真も撮りましたが、日中にも訪問しました。
毎回思うことですが、見事な眺めです。
現在は石垣が崩壊寸前の危機的状況にある飯田丸五階櫓を工事しています。
この櫓群と本丸御殿ごしの天守の構図は、ほんとうに美しいなと思うんです。
昼間に天守を見ると痛々しいですけどね。
午後からは時間もあったので、水前寺公園までいってきました。正しくは「水前寺成趣園」というそうです。
ぼくが大好きな市電に乗れば、市内中心部から20分ちょっとでいけます。
電停から少しわかりにくいですが、徒歩5分ほどで入口です。
ここはほんとうに美しい庭園ですね。
震災直後は水が枯れていたそうですが、いまは水量も回復していました。
園内にあるのが出水神社です。
これは細川藤孝や細川忠興、細川忠利など細川家の歴代当主を祀る神社として、明治時代にかつての家臣らによって創建されました。
ここには鳥居があったのですが、地震で倒壊したため現在は撤去されています。
また本殿も地震で被害を受けて、現在は修復工事中です。
震災前の写真がWikipediaにありました。
葺き替えるための屋根銅板の奉納を受け付け中でした。
また園内には細川藤孝と細川忠利の銅像があります。
右が藤孝、左が忠利です。
この日も猛暑だったのですが、日陰に入ると風が抜けてとても気持ちいいです。
クーラーの効いた休憩所も用意されていますので、ちょっと時間に余裕がある方は足をのばしてみるといいですよ。
前回訪問から2ヶ月半ぶりとなりましたが、見学可能エリアも広がっていますし、町を歩いていても(少なくとも表面上は)もとに戻ってきたなあという印象でした。
とはいえ壁が崩れるのを防ぐためにネットがかけられたビルも多いですし、いまも街なかでは日々こうして作業をしてくださっています。
観光客は前回に来たときよりも明らかに増えていました。
これは政府の「ふっこう割」などの効果もあるとは思いますが、このままみんなの関心が継続して、じっさいに行動につながっていけばいいですね。
最後になりますが、熊本市・熊本城への寄付や募金についてはこちらのページにまとめてありますので見てみてくださいね。
攻城団としてもようやく行動できる目処がたったのでのちほどお知らせします。
現在、攻城団では熊本城の復興を支援するためにオリジナルのTシャツや御城印帳などを製作し、販売しています。ここでしか買えないグッズばかりなので、ちょっと覗いてみてください。
toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。
つづきを読む昨年に続いて第6回目となる団員総会を開催したのでレポートを書きました。今年は去年と同じ会場でしたが、内容はかなりアップデートしています。とくに「お城ビンゴ」は盛り上がったので、今後の定番ゲームにしていきたいですね。来年はさらに多くの団員と集まりたいです。
つづきを読む美濃守護・土岐氏の庶流である久々利氏の居城、久々利城にも攻城団のチラシを置いていただきました。可児郷土歴史館と久々利地区センター、さらに可児市観光交流館で入手可能です。
つづきを読む小栗信濃守によって築かれた本陣山城(御嵩城)にも攻城団のチラシを置いていただきました。「東美濃の山城を制覇せよ!」キャンペーンの缶バッジ受取場所でもある、御嶽宿わいわい館で入手できます。
つづきを読む土岐明智氏の居城であり、戦国時代にはその一族である妻木氏の居城になった妻木城にも攻城団のチラシを置いていただきました。もとてらす東美濃で入手できます。
つづきを読むあなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する