5月12日、震災から一年が経過した熊本城を訪問してきました。
前回訪問したのが去年の11月なので、約半年ぶりの訪問となります。
そして今回で、この熊本城の復興レポートも4回目となります。
一年でたったの4回だから自慢できるほど多く訪れているわけではありませんが、それでもこうしてちょこちょこと訪問することで現地の変化に気づけたりします。
いつものように写真をたくさん貼りながら、その変化を紹介していきますね。
(初日が雨で、二日目が晴れたので写真の天気がバラバラなのはご容赦ください)
現在発表されている予定では、大天守は2019年に、小天守は2021年に整備を終えることを目標に進めているそうです。
また、今年の夏までにはすべてシートでおおわれるそうです。
ではいろんな角度から撮った写真を載せておきます。
市役所14階からの眺めです。
巡回バス「しろめぐりん」の車内アナウンスでも紹介してたのですが、まだまだ知られていないのか人は少なかったです。
ここはほんと絶好のビュースポットなので熊本を訪問したらぜったいに立ち寄ってほしいです。
いち早く工事がはじまっている飯田丸五階櫓もよく見えます。
ちなみにこれが半年前の写真です。
飯田丸五階櫓については崩落した石垣の復旧も必要になるため、2020年の工事完了が目標のようです。
大天守の工事はまだ足場をつくってる段階なのか、数台のクレーンが朝早くから動いていました。
つづいて二の丸広場から。
これからの季節は木々が視界をさえぎっちゃいそうですね。
加藤神社からの写真も載せておきますね。ここからは宇土櫓が間近に見えます。
境内からは大小天守の工事の様子がよく見えます。清正くんもブイサイン。
また全国から続々と集まっている一口城主の名前を確認できる「デジタル芳名板」が「桜の馬場城彩苑」内の湧々座に設置されています。
(有料エリアなので、310円の入場料が必要です)
ぼくは震災前に城主になっていますが、ここでは「復興城主」だけでなく、過去すべての城主を確認できます。
名前や城主番号で検索すると、プロジェクターに投影できます。
どん!
検索するだけなので、ほかの人の名前を投影することも可能です。
もし空いてるようなら攻城団の名前を検索してみてくださいね。
ただしこの投影スペースはふたつしかないので、週末とかだと混雑しないのかちょっと心配です。
ぼくが訪問したこの日は平日でしかも雨だったので誰もいなかったんですけどね(なので先日城主になったうちの両親の名前とかも検索したりしてました)。
また「VR熊本城」を上映していました。
これがまあ精細な映像ですごかったです。
レゴブロックでつくられた熊本城も展示されていました。
1階のビデオ上映コーナーでは被害状況の報告として、大小天守や宇土櫓の内部の映像を見ることができました。
宇土櫓については外側から見るとそれほど大きなダメージを受けてなさそうでしたが、内部はかなりひどい状態でした。個人的には鉄筋コンクリート造りの大天守よりも早く手当てしたほうがいいんじゃないかと思うんですけどね。
ちなみに「復興城主」の受付もここ湧々座の1階にあります(無料エリアです)。
城彩苑から二の丸広場に向かうと、途中にある二の丸駐車場に休憩所ができていました。
(震災前はこの裏手に売店や休憩所がありました)
アイスやドリンクのほか、復興支援グッズなども購入できます。
ここは4月7日にオープンしたそうです。9時から17時まで開いてるのでかなり便利になりますね。
倒壊して真下の熊本大神宮の本殿を押しつぶしていた東十八間櫓の周辺はきれいになっていました。
ここには東十八間櫓、北十八間櫓などいくつかの平櫓が並んでいたのですが、すべて取り除かれていました。
建物の建材などはプレハブに保管されているそうです。
これが半年前の写真です。撤去作業が着実に進んでいることがよくわかりますね。
ここもこれ以上の崩落を防ぐためにネットで保護されています。
それ以外にもたくさん写真を撮ってきたのでスポットごとに紹介します。
二の丸御門跡は変わらずでした。ここは位置的にも最後になりそうですね。
戌亥櫓も以前と同じように見えました。
百間石垣の向かいにあった熊本市役所古京町別館は解体されていました。
半年前には立入禁止になっていたものの、建物はありました。雰囲気のあるいい建物だったんですけどね。
熊本城稲荷神社の鳥居や社務所も撤去されていました。
GW明けに「観光客数は震災前の8〜9割まで戻っている」と報道がありましたが、タクシーの運転手さんも観光客は戻ってきていると話してました。とくに中国からの団体観光客が多かったです。
市街地を歩いていても、震災前と同じように見えます。
ただ、熊本は街のいたるところからお城が見えるので、熊本城が元の姿に戻らないかぎりは心の区切りがつかないんだろうなとも思いました。
「熊本城を復興のシンボルに」というのはたぶんぼくらが想像する以上に、熊本の方々にとっては強い思いなのかもしれません。
震災当初から攻城団は「『早く』よりも『長く』支援すること」を意識してきました。
今回は半年も間があいてしまいましたが、これからも定期的に熊本を訪問してこのようにレポートをお届けしますので、ぜひみなさんも「いまの」「復興途中の」熊本城を見に来てくださいね。
そして訪問されたらひとりでもふたりでもいいので熊本の方と会話を交わしてください。
ぼくも今回は売店のおばちゃん、タクシーの運転手、美術館のスタッフなどたぶん10人くらいの方と話しました(少ないけど、これでもがんばったんです)。
「がんばって」とか「応援してます」とかいわなくてもいいので、熊本のことを意識してるよ、また来るよと伝えることがいちばん喜んでもらえると思います。
そういや、今回も攻城団×くまモンTシャツを着て歩きまわってたんですけど、誰からも話しかけられなかった。
現地の人だけじゃなく、ぼくにも話しかけてください!(苦笑
現在、攻城団では熊本城の復興を支援するためにオリジナルのTシャツや御城印帳などを製作し、販売しています。ここでしか買えないグッズばかりなので、ちょっと覗いてみてください。
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