攻城団からのお知らせ

もし熊本を訪問した日が雨だったら(雨天時の熊本観光)

せっかく熊本を訪問しても天気に恵まれないことはありますよね。
ちょうど今回ぼくが熊本に立ち寄った日が雨だったので、そんなときの熊本城周辺の散策スポットや、現地での過ごし方をご紹介します。

当然のことですが、美術館や博物館の展示内容は訪問時のもので、時期によって変更となります。来館される際はあらかじめ公式サイトで確認しておいてくださいね

おおまかには

  • 博物館、美術館の展示を見学
  • 図書館で郷土資料を読む
  • 城下町を歩く

といったことが雨の日の楽しみ方です。
熊本城にかぎらず、お城の周辺には意外と美術館や博物館が多いんですよね。そして場所柄、戦国時代や城址についての展示が開催されていることも多いです(歴史博物館だったら常設展でやってますしね)。

熊本城の場合は、「桜の馬場城彩苑」にある歴史館(公式には「歴史文化体験施設」)の「湧々座」がありますし、二の丸跡には熊本県立美術館があります(付帯施設として細川コレクション常設展示室も)。
さらに時間が余った場合は熊本市現代美術館もありますし、熊本県伝統工芸館もありますので、屋内施設の見学だけで5〜6時間は軽く過ごせると思います。

湧々座

いちばんのオススメはこの湧々座です。入館料は300円ですが、安すぎるくらいです。

2階の「ものがたり御殿(シアターコーナー)」では30分おきくらいの間隔で「VR熊本城」を上映しています。

とくにいまは工事のために本丸には近づけませんから、精細なコンピューターグラフィックスで描かれた城内を見られるのは貴重です。

また、闇り通路から本丸御殿に上がるところとか、震災前も見学できなかった部分がCGで見れます。

昭君之間からの緊急脱出ルートとかも。

あと遠目でよく見えなかったんですけど、お姉さんがゲーム機のコントローラーみたいなのを持って(まるでドローンを操作するかのように)縦横無尽にカメラを移動させてました。有料でいいので、ぼくもあれを動かしてみたかった。

この映像は10分程度ですが、1日に数回、劇団による寸劇も上演されるそうです。

また湧々座の1階にはクイズコーナーやビデオコーナーなどがあります。

こんな感じのクイズが出題されます。

ちなみにぼくは全問正解でした。

1階のビデオコーナーでは現在、熊本城の被害状況についての映像が流れています。
大小天守や本丸御殿、宇土櫓の内部を撮影した映像なので貴重ですよ。

ビデオをすべて見るだけで1時間くらいかかるので、ほかの展示物なども見ればおそらく1時間半くらいは楽しめると思います。

熊本県立美術館

雨の日であっても二の丸広場から天守を見学すると思いますが、この真後ろにあるのが県立美術館です。

二の丸広場をまっすぐ突っ切って歩けばあります。

このときは坂本龍馬と横井小楠をテーマにした展示でした。

会期について
この熊日創立75周年記念「土佐の龍馬、肥後の小楠」は2017年5月14日(日)で終了しています。

坂本龍馬は幕末の人物ですが、戦国時代好きの人のなかにもファンが多いのではないでしょうか。
展示物の多くは浦戸城跡にある高知県立坂本龍馬記念館の所蔵品でしたが、直筆の手紙が多数展示されていました。

坂本龍馬が現代でも多くの人に愛されてるのは、彼のユーモアというか、文章力にあるように感じました。
「乙女姉さんの名前はいまや全国的に有名ですよ。なにせこの坂本龍馬より強い女性なのですから」と書いてあったり、もちろん龍馬本人はこうして周知にさらされるなんてことを考えずに書いた私信なんですけど、「人たらし」感がよく出ている文面ですよね。

館内にカフェもあるので、ここで少し休憩するのもいいと思います。
もし休憩中に晴れてきたら、またお城の見学に戻れますしね。

(余談ですけど、この「あまおうモンブラン」はおいしかったです)

また隣接する細川コレクション常設展示室では「震災と復興のメモリー@熊本」展が開催されていました。

会期について
この「震災と復興のメモリー@熊本」展は2017年5月21日(日)で終了しています。
協力:熊本県立美術館 細川コレクション展示室

詳しい展示内容については別記事で紹介済みですが、こういう期間限定の企画展とタイミングがあるとラッキーですよね。

熊本市役所展望フロア

攻城団の熊本レポートではおなじみの熊本市役所です。
14階の展望フロアからは多少の雨でもお城全体がよく見えます。

もちろん晴れてるほうがはるかに眺めはいいんですけどね。
でも飯田丸五階櫓の工事の様子などはここからよく見えますし、いまは大天守を工事するクレーンの動きも見えるので天気にかかわらずぜひ立ち寄ってください。

熊本市現代美術館

熊本市内にはもうひとつ美術館があります。
それが現代美術館で、鶴屋百貨店の向かい、ホテル日航熊本と同じ建物という熊本市街の中心部にあります。

ここは無料で利用できるライブラリーコーナー(「現代」美術だからか、なぜかマンガもたくさんありました)もありますし、座り心地のいいソファもたくさん置いてあるので、ふつうに休憩場所としても便利だと思います。けっこう空いてますしね。

「熊本市被災文化財のいま」という無料で見学できる展示がありました。

年末からはミニチュアで熊本城を再現する展示も予定されていますね。現代美術館らしい展示で楽しみ。

市内の被災状況が写真や映像とともにレポートされています。

またVR体験コーナーがあって、熊本城内を撮影したドローンの映像をゴーグル越しに見ることができますよ。

ぼくも体験させてもらいました。
(受け付けのお姉さんに写真を撮影していただきました)

上下左右を見ることができて、ちょうど湧々座で見た熊本城内の被害調査で使われていたドローンが撮影した映像のようでした。

ゴーグルと同じ映像がタブレットでも見れるようになっています。

このVR体験コーナーは7月2日までだそうです。週末だとおそらく順番待ちになると思いますが、休憩がてら立ち寄ってみてください。

市街地で熊本グルメ

市街地には熊本グルメの代表である熊本ラーメン、太平燕、馬肉料理などが食べられるお店がたくさんあります。
ぼくは今回、熊本ラーメンを食べたのですが、とくに天気が悪い日は時間に余裕があるのでゆっくり料理を楽しめるお店で食事をするのもいいと思います。

熊本は海もあるので、お寿司もおいしいです。

オススメはやっぱり馬肉料理ですけどね。

今回紹介した、湧々座(桜の馬場城彩苑)、県立美術館、熊本市役所、現代美術館を、途中カフェで休憩をとりながらまわると、おそらく5〜6時間はかかると思います。
お昼に熊本に着いたら、そのまま市街地で夕食を食べるのにちょうどいい時間ですね。

あとこれは今回ぼくが実践したことでもあるのですが、天気次第で翌日の行動予定を変更できるように熊本城の近くのホテルに泊まるのはオススメです。
前日(到着日)が雨の場合は翌朝から熊本城を散策できますしね。これが次の日の予定にあわせて、たとえば熊本駅近くのホテルに宿泊した場合、またお城まで移動しなくちゃいけないので時間のロスが大きくなります。

ほかにも「雨の日にはこういう屋内の散策スポットがあるよ」という情報をお持ちの方はぜひ教えてください!

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