熊本城の鬼門にあたる北東に位置している門です。国の重要文化財に指定されています。
昔の陰陽道ではこの方角は塞いでも、開け放してもいけないとされ、門は造るが普段は閉ざし、不浄なものを運ぶときだけこの門を開いて利用していました。そのため「不開門(あかずのもん)」と呼ばれています。
外からはこんな感じです。
この不開門も現在は熊本城の入城口として利用されています。
(毎日開かれているので、もう不開門ではありませんね)
不開門(あかずのもん) (重要文化財)
古くから丑寅(うしとら)(東北)の方角は鬼門(きもん)と呼ばれ、不浄の気の出入りするところと考えられてきた。築城にあたっても、この方向は塞いでも開け放ってもいけないとされ、門は造るが通常は閉鎖されていた。そこから不開門と呼ばれ死人や不浄物の搬出時にだけ用いられたという。
この門の形式は両側の石垣の上に櫓を渡し架けて、その下が門となった櫓門で、要衝に配置されていた。復元された「西大手門櫓」「南大手門櫓」も同じ形式である。往事の熊本城では十八箇所に櫓門が造られていたが、江戸時代そのままに現存するのは、この「不開門」のみとなっている。
昭和八年(一九三三)に国宝となり、戦後は文化財保護法の施行により重要文化財に指定されている。Akazuno Gate (Important Cultural Property)
There used to be a common belief that evil spirits came from the northeast. As this castle gate faces northeast, it was normally kept closed lest these spirits should enter. People started to call it Akazuno-mon (unopend gate). It was designated as a national treasure in 1933, and is currently an important cultural property.