熊本城
熊本城

[熊本県][肥後] 熊本県熊本市中央区本丸1-1


  • 平均評価:★★★★☆ 4.14(7位)
  • 見学時間:1時間58分(2位)
  • 攻城人数:3647(20位)

二様の石垣

二様の石垣の築城年代について
熊本地震後の石垣修復工事に伴う調査の結果、現在は拡張部分の石垣は細川忠利入封後ではなく、それより前、加藤忠広の時代に築かれたと考えられています。ただし確定するにはまだ情報が不足しているので、調査結果などの発表を踏まえながら今後このページの記述も更新していきます。

二様の石垣は熊本城の見所のひとつであり、もっとも有名な写真撮影ポイントです。

熊本城は加藤清正が築き、のちに細川忠利が城主として入ることになりますが、加藤時代の石垣を細川時代に拡張しています。
その様子がはっきり見て取れるのがこの二様の石垣です。
ちなみにこの石垣は本丸御殿を増築するために積み足されました。

また、この石垣は同じ「打込み接ぎ」の積み方でも両者の時代には隅石(石垣の角)の積み方に違いがあります。
加藤清正といえば石垣のイメージが強いですが、より傾斜が急角度なのは時代があとの細川時代なのです。こうして傾斜のきつい石垣を築けるようになったのは、長方体の石の長辺と短辺を交互に組み合わせる「算木積み(さんぎづみ)」という工法が開発されたことによります。

二様(によう)の石垣
 ここの石垣は隅部の反り(勾配)や積み方が著しく異なっている姿が同時に観れることから「二様の石垣」と云われている。
 向かって右手、隅部の勾配が緩やかな石垣が築城当初の加藤時代のものと考えられ、左手は細川時代になって増築されたもので勾配が急になっている。
 隅部の石の形や積み方にも違いが観られ、重ね積みから算木積みへと時代による石積み技術の進歩が解かる貴重な資料となっている。また、不揃いの石を使っている加藤時代の積み方(乱れ積み)と、比較的同じ大きさに加工した石を使い整然と積み上げる(布積み)細川時代との違いも平部において観ることができる。

●隅部の積み方の違い
 重ね積み・・・・同じような大きさの石を積み重ねる積み方
 算木積み・・・・長方形に近く加工した石を使用し、長い方と短い方を交互に積み重ねて行く積み方
●平部の積み方の違い
 乱れ積み・・・・粗割(余り加工していない)した石をそのまま積み上げる
 布積み・・・・・方形に近く加工した石を横に並べて積み上げる
熊本市
Niyo-no-Ishigaki (Stone Wall of Two Styles)
This stone wall foundation uses two different construction techniques as can be seen in the way the stones are laid and by the slope of the wall.
Referred to as Niyo-no-Ishigaki (Stone Wall of Two Styles), the more gently sloping section to the right dates from the original construction while the more steeply sloping section to the left was a larger extension. Differences in the shapes of the stones and their method of laying are a valuable record of the changes in masonry techniques from the original laying of same-size stones to the laying of rectangular stones in half-shift alignment. Kumamoto City
   

この記事をいろんなキーワードで分類してみましょう。

この記事のURLとタイトルをコピーする
これからあなたが訪問するお城をライフワークとして記録していきませんか?(過去に訪問したお城も記録できます)新規登録(登録は無料です)

熊本城の城メモ一覧

熊本応援Tシャツ(くまモン)を着て支援しませんか?

現在、攻城団では熊本城の復興を支援するためにオリジナルの「熊本応援Tシャツ(くまモン)」を製作し、予約販売中です。ここでしか買えないこのTシャツを着て、あなたも熊本城を応援しませんか。

Tシャツを見てみる

現在の熊本城
熊本地震で大きな被害を受けた熊本城を訪問してきました。現地の様子をレポートしていますので、ぜひ読んでシェアしてください。

あなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。

新規登録(登録は無料です)

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

今日のレビュー

光秀の定理 (単行本)

主人公は光秀ではない、架空の侍と僧。信長の近江攻略のあたりまでの物語。後日談的に本能寺の変についても語られている。
モンティ・ホール問題と長光寺城攻略を組み合わせたやや斬新な内容。
合戦の描写などの派手さはありませんが、史実と創作がうまく融合した良作だと思います。

土耳古法師(仮)さん)

書籍ページを表示する

すべてのレビューを表示する

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る