熊本城でもっとも北にある現存櫓がこの監物櫓です。
この平櫓は新堀御門跡脇にあり、新堀櫓とも呼ばれています。1860年(安政7年)頃に建てられたそうです。
もともとは長岡図書(ながおかずしょ、別名・細川刑部)本邸の中にあったので、「長岡図書預り櫓(ながおかずしょあずかりやぐら)」と呼ばれており、こちらが正式名称です。
ただし明治になり陸軍が管理するようになってから、隣りの長岡監物(ながおかけんもつ)邸と取りちがえて「監物櫓」と登録してしまい、それが定着してしまったそうです。
じっさいパンフレット等では監物櫓と紹介されています。
監物台樹木園の北側にあり、内側から見るには監物台樹木園に入らないといけないみたいです。
ちなみに長岡監物というのは長岡是容(ながおかこれかた)のことで、1万5000石の所領を有した熊本藩の家老です。