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黒まめさん
歴史家の城歩き

中井均氏と齊藤慎一氏の共著で、お二人の会話でお城の紹介が進んでいきます。「歴史家の」と銘打つだけあって、とても詳しくかつ専門的です。例えば、矢穴が伝播する過程には「熟練職人の不足を補う素人技術があった」という考えも読むと「へぇ、なるほど」と思います。取り上げられているお城も、かなりマニアックで、内容もボリューミーなので、ライン、書き込み、メモをしながら読み進めないと、文章の奔流に流されて行きそうです。でも、今よりもっと深い知識を得たいという方にはおすすめです。


しぇるふぁさん
荻原一青の城郭画と兵庫の名城

尼崎城攻城した際に、荻原一青の作品である「名城手拭百城」の作品を目にし、「へぇ~こんなのがあるんだ」と知り、詳しく調べてみたら本書に辿り着きました。
本書では一青の生涯について紹介されていたり、「姫路城下図」など一青が描いた数々の城絵図を解説を交えて紹介しています。また、尼崎城に展示されている「名城手拭百城」については百城あるために現地では一部しか観覧できませんが、本書ではすべての城が写真掲載で紹介されています。一青自身が尼崎市出身であるために、本作品の選定城が関西地方に偏っている傾向がありますが、もし自分自身になじみ深い城があれば描かれているか探してみて下さい。個人的に実現できれば、攻城団のバッジになったら巡る人が出てきて面白いと思います。


しぇるふぁさん
若狭中世城郭図面集II: 若狭西部編(小浜町・おおい町・高浜町)補遺編

桂書房から出版されている「中世城郭図面集」の若狭編第二巻です。
編者は引き続き佐伯哲也さんが担当しており、本書掲載の縄張り図の描写も手掛けています。
本書では小浜市以西の若狭地方の城郭が紹介されており、Googleマップや城郭放浪記に登録のない城郭まで紹介されていました。若狭地方西部の城郭を調べるうえで、最も有用な参考書になるかと思います。ただ、A4サイズの大型本で、かなりかさばりますので購入を検討されている方はご注意ください。北陸3県の県立、各所市立図書館には配架を確認しており、一部図書館ではコピーサービスもありますので北陸地方訪問した際は資料探しで図書館行ってみて本書をコピーしてみて下さい。
ちなみに、本書のあとがきで佐伯哲也さんが「シリーズ第1巻である越中編から13年がたち、当然内容にも誤りが目立ち、発掘調査によって新事実も判明している。そして未発見の城郭も発見されている。今後許されるのであれば、富山・石川両県を対象とした改訂版を執筆したい」と記されており、こちらも実現したら楽しみなところです。現在、越中編がほぼ絶版になっていて、購入もできないので実現してほしいですね。


まーちゃんさん
平安王朝と源平武士 ――力と血統でつかみ取る適者生存 (ちくま新書 1785)

榎本先生が紹介している書籍の内、おもしろそうだと思いこの本を手に取りました。
平安時代と言えば雅な宮廷文化を連想するが、その裏では武士の暴力が横行し、その暴力にした支えされる形で宮廷文化が栄えたことが理解出来ました。
また、武士の世は最終的には源氏平氏に集約されていく様子を理解することが出来ました。個人的には、先に平氏が栄え、源氏がその平氏を滅ぼして鎌倉幕府を開いたと思っていたが、実は元は平氏一門であった北条氏が源氏である源頼朝を担ぎ上げて組織を作り上げていったとの見解であり、源氏の方が武勇伝が多いようだが、平氏の方が武勇伝は少ないが、しかし統治能力は代々長けていたのかなと感じ、血統とは非常に重要なことを理解しました。


榎本秋さん
図説 室町幕府

室町幕府を
・役職
・仕組み
・政争 戦争
の三分野にわけ
将軍 室町殿
建武式目 宗教政策
応永の乱 永禄の政変
などののキーワードをもとに
資料や図版などをたっぷりと使用して
わかりやすく紹介している。
巻末に年表もあり。

室町幕府入門としておすすめです。

24年1月に増補改訂版が出ていますのでこれから買う方はそちらを。


た〜坊さん
長野の山城ベスト50を歩く

現在この書籍は出版社にも在庫がなく、書店で購入する事が出来ません。たまたま入手してようやく山城ベスト50シリーズが揃いました。
このシリーズは各都道府県のお勧めの城が載っており、有用です。他の都道府県も出版されると良いですね。
長野県は山城50と番外編で平城が17載っています。


黒まめさん
城館調査の手引き

攻城団に入団して1年も経たない頃、どなたかのレビューを見てすぐ購入した本です。かなり長期間積ん読したのですが、今読んでよかったのかもしれません。自分にとっての読み時だったのかなとも思います。お城を訪ねる時の知恵や知識がこれでもか!というぐらい詰まっています。写真や図も多く、言葉だけではわからないこともすっきりと頭に入ってきます。ちょっと恥ずかしいですが、徳島城の舌石の役割がやっと理解できました。


榎本秋さん
異国人たちの江戸時代

異国人の視点からみた江戸時代史。

■はじめて知った人がたくさんいました。 以下、目次より抜粋です

ロドリゴ・デ・ビベロ――最強国スペインの曲者政治家
 フランソワ・カロン――「売れる」日本見聞録を著した野心家
 申維翰――人間味溢れる稀代の儒学者
 汪鵬――唐人屋敷での暮らしを楽しんだ風流人
 モーリツ・ベニョフスキー――歴史に影響を与えた誇大妄想狂
 イザーク・ティチング――三度も商館長を務めた日本通
 ヘンドリック・ドゥーフ――歴史的事件を鋭敏に切り抜けた愛国者
 ファン・オーフルメール・フィッセル――蘭和辞書を「盗用」した商館員 
 ラナルド・マクドナルド――「楽園」を探した、先住民の血を引く青年
 マシュー・カルブレイス・ペリー――鎖国の扉を破壊した自文化至上主義者
 ワシーリイ・マホフ――安政東海地震に翻弄された知者

以上、初めて知った皆様でした。
20名の異国人の視点から江戸を見つめるという視点が面白いと思いました。分厚いですけど読む価値ありです


榎本秋さん
平安貴族の心得 「御遺誡」でみる権力者たちの実像 (朝日新書)

『御遺誡』という文章自体を初めて知りました。 『御遺誡』の紹介から現存している『御遺誡』の現代語訳を通じて当時の権力者に必要な心得を時代背景とともに紹介。新しい視点で楽しめました。


黒まめさん
城郭研究家の全国ぶらり城めぐり (わたしの旅ブックス)

定年を迎えた著者中井氏が、研究家という立場を少し離れ、奥さんと共に城旅をした記録です。B級グルメあり、温泉あり、鉄オタ(駅テツらしい)ネタありのゆる〜い城旅記録ですが、そこは、研究家。研究家らしい視点も教えてくれる、なかなか興味深いものです。読んでいると、城旅に出かけたくなること請け合いです。

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今日のレビュー

全国 御城印 大図鑑

御城印を集めるということには、あまり興味なかったのですが、攻城団のはじめての出版本ということで常購入いたしました。購入前の想像を覆す、それぞれの城の簡潔明快な説明文と共に、それぞれの城独自の御城印が面白く、食わず嫌いだったことに反省させられました。多くの人達が夢中になるのも納得です。僕みたいに、あまり御城印に興味なかった人、城に関して興味のなかった人、そしてお城訪問したい初心者にも、とても親切で、新しい世界に招き入れてくれるステキな本を手にしました。次の城からは、御城印に手を出してしまうかもしれない自分を感じます。

片桐且元さん)

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