団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。
攻城団のタイムラインに紹介されていたのを見つけて、手に取りました。
作者の独特な語り口と時折自分の書籍の宣伝を挟んで、貴族から武士の時代に移っても、天皇家が存続し続けた理由を理解することが出来、日本人ってなんて賢いんだろうと感じさせる本です。
ちなみに「一所懸命」の語源は「一つの所領を命を懸けて守る」という武士の魂から来ていることをこの著書で知りました。
歴史人2021年5月号と2023年12月号の誌面が復刻版として再編されています。私は2023年12月号を持っていましたが、これ一冊で城の基本の知識が凝縮されていて、より城の見方が楽しめる本になっています。
明智城攻城後、御城印も付録で付いていたので購入しました。明智光秀公ゆかりの城だけでなく古戦場や寺社などの情報も載っていて面白いです。
また周辺の道の駅やお土産も特集されているので、この本とともに旅行の計画を立てるのも良いなと思いました(城攻略チェックリストがあるので訪問記録も残せます)。
また城の石垣比較のページは福知山城や丹波亀山城などの城の石垣が写真で比較できて、個人的にお気に入りのページです。
佐竹氏といえば義宣が有名ですが、そのお父さんが物凄く強かったというのがこの本を読んでの第一印象です。常陸守護であった佐竹氏を束ね、領土を拡大し、上杉・武田・北条に一歩も引かず、伊達政宗をあと一歩まで追い詰めた「鬼佐竹」の戦争づくしの生涯に圧倒される内容になっています。
楠木七城をめぐり、楠木正成や正成が活躍した時代を知りたいなと思い手に取りました。
楠木正成が活躍したわずか5年が濃〜く描かれ、読んだ人をグイグイ惹き込んでいきます。特に、正成の奇策の数々とそれによる勝利が痛快です。
正成は、河内弁で喋る「河内のオッサン」なんですが、なぜか読んでるうちにイケメンに感じてきます。
最期に向かう章は、気分が重くなるのですが、正成の河内への愛情、息子たちへの愛情、愛馬や愛犬への愛情が素敵で、読後感は悲しいばかりではありません。
物語なので、史実とは異なる部分もあると思いますが、その時代を知るのに読んでよかったと思いました。
高校の日本史の教科書に古文書がよく引用されているが、よく解らなかったので、機会があれば学んでみたいと前々から思っており、そんな時に黒まめさんのこの著書のレビューを読んで、手に取りました。この著書は古文書入門の前段階で読む内容とのことで、初心者の私でも最後まで読むことが出来ました。
文献史学、考古学、民俗学などの歴史学に関係する学問について、古文書と古記録の内容とその違い、古文書を読む4つのフェーズ、楷書体とくずし字の内容とその違いなど古文書を読む上での基礎知識が解りやすく書かれていますので、古文書に関心がなくても歴史好きであれば十分楽しめる一冊かと思います。
文庫版で読みました。
「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれた7人の戦国武将の視点から「八本目の槍」である石田三成を描くという物語です。「賤ヶ岳の戦い」「関ヶ原合戦」「大坂夏の陣」という日本史上有名すぎる出来事の奥にある人間ドラマ、史実と創作が絶妙に織り交ぜられています。
三成の視点がほどんど語られないのに、その人物像がくっきりと見えてくるのも不思議です。
七本槍に数えられた武将たちの名前くらいは知っていたのですがそれ以上のことは無知であった私は、この作品を読んで全員のことが大好きになり、すぐさま七本槍ゆかりのお城・史跡めぐりに行きたくなりました。特に印象がガラリと変わったのは「福島正則」。広島城にまた行きたいです。
小姓組として少年時代を共に過ごした8人が、成長するにつれて袂を分かっていくストーリーは現代にも通ずるような青春ドラマであり、ミステリのような伏線回収も楽しめる内容です。
今村翔吾の手腕は伊達じゃなかった。
毎章泣きました( ߹꒳߹ )
「ミスターこまなが」こと内貴健太氏の著作です。史料の引用が多く、戸惑う部分もありましたが、そのことが著者の解説に説得力を与えていると感じました。
小牧・長久手の戦いゆかりの地についての解説を数多く収録しています。収録範囲は三重県、愛知県、岐阜県になります。
史料・伝承・現地の三位一体の調査に加え、時折妄想も交えて、これらの城砦・戦場等を語る姿勢に感銘を受けました。
劇場型合戦解説動画で人気を博している歴史系YouTuberのYUKIMURA氏による解説本第2作です。監修に城郭協会理事長の小和田哲男先生が参加されています。
前作はお城解説に重点を置いたタイトル本でしたが、今回はYUKIMURA氏の本丸分野でもある合戦解説に重点を置いたタイトル本になっています。その中で「裏切り武将」というテーマで括って30合戦を厳選し、合戦勃発年ごとに掲載しています。
全ページフルカラーで見やすく、文章だけでなく相関図や図面を使って解説している部分が多く、読みやすくて中身が入ってきやすいです。すごく理解しやすい内容でした。年代別なので関ヶ原合戦は最後の方でしたが、天文の乱や明善寺合戦、庄内の乱などこの本で初めて知った合戦もあり、結構マイナーで聞き慣れない合戦も多数あり、かなり勉強になりました。「裏切り武将」からの視点で解説している点もかなりユニークで、新しい視点だなと思いました。合戦好きな人にはオススメできる一冊です。
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