団員が投稿した書籍のレビューを最新順で表示しています。
曜変天目と呼ばれる国宝の茶碗、3碗をたっぷり鑑賞できる一冊。雑誌らしいカジュアルな切り口で、基礎知識から茶の湯と茶碗の変遷まで網羅している。とじ込み付録の「名茶碗図鑑30」では松江藩主松平不昧のコレクションの一端をみることができる。
マンガあり、8Kカメラの超ドアップあり、年表ありと巧みな構成。2019年の雑誌だが、カフェで手にして読みふけってしまったのでバックナンバーを購入した。永久保存版と思っている。
尼崎城攻城した際に、荻原一青の作品である「名城手拭百城」の作品を目にし、「へぇ~こんなのがあるんだ」と知り、詳しく調べてみたら本書に辿り着きました。
本書では一青の生涯について紹介されていたり、「姫路城下図」など一青が描いた数々の城絵図を解説を交えて紹介しています。また、尼崎城に展示されている「名城手拭百城」については百城あるために現地では一部しか観覧できませんが、本書ではすべての城が写真掲載で紹介されています。一青自身が尼崎市出身であるために、本作品の選定城が関西地方に偏っている傾向がありますが、もし自分自身になじみ深い城があれば描かれているか探してみて下さい。個人的に実現できれば、攻城団のバッジになったら巡る人が出てきて面白いと思います。
桂書房から出版されている「中世城郭図面集」の若狭編第二巻です。
編者は引き続き佐伯哲也さんが担当しており、本書掲載の縄張り図の描写も手掛けています。
本書では小浜市以西の若狭地方の城郭が紹介されており、Googleマップや城郭放浪記に登録のない城郭まで紹介されていました。若狭地方西部の城郭を調べるうえで、最も有用な参考書になるかと思います。ただ、A4サイズの大型本で、かなりかさばりますので購入を検討されている方はご注意ください。北陸3県の県立、各所市立図書館には配架を確認しており、一部図書館ではコピーサービスもありますので北陸地方訪問した際は資料探しで図書館行ってみて本書をコピーしてみて下さい。
ちなみに、本書のあとがきで佐伯哲也さんが「シリーズ第1巻である越中編から13年がたち、当然内容にも誤りが目立ち、発掘調査によって新事実も判明している。そして未発見の城郭も発見されている。今後許されるのであれば、富山・石川両県を対象とした改訂版を執筆したい」と記されており、こちらも実現したら楽しみなところです。現在、越中編がほぼ絶版になっていて、購入もできないので実現してほしいですね。
榎本先生が紹介している書籍の内、おもしろそうだと思いこの本を手に取りました。
平安時代と言えば雅な宮廷文化を連想するが、その裏では武士の暴力が横行し、その暴力にした支えされる形で宮廷文化が栄えたことが理解出来ました。
また、武士の世は最終的には源氏平氏に集約されていく様子を理解することが出来ました。個人的には、先に平氏が栄え、源氏がその平氏を滅ぼして鎌倉幕府を開いたと思っていたが、実は元は平氏一門であった北条氏が源氏である源頼朝を担ぎ上げて組織を作り上げていったとの見解であり、源氏の方が武勇伝が多いようだが、平氏の方が武勇伝は少ないが、しかし統治能力は代々長けていたのかなと感じ、血統とは非常に重要なことを理解しました。
現在この書籍は出版社にも在庫がなく、書店で購入する事が出来ません。たまたま入手してようやく山城ベスト50シリーズが揃いました。
このシリーズは各都道府県のお勧めの城が載っており、有用です。他の都道府県も出版されると良いですね。
長野県は山城50と番外編で平城が17載っています。
異国人の視点からみた江戸時代史。
■はじめて知った人がたくさんいました。 以下、目次より抜粋です
ロドリゴ・デ・ビベロ――最強国スペインの曲者政治家
フランソワ・カロン――「売れる」日本見聞録を著した野心家
申維翰――人間味溢れる稀代の儒学者
汪鵬――唐人屋敷での暮らしを楽しんだ風流人
モーリツ・ベニョフスキー――歴史に影響を与えた誇大妄想狂
イザーク・ティチング――三度も商館長を務めた日本通
ヘンドリック・ドゥーフ――歴史的事件を鋭敏に切り抜けた愛国者
ファン・オーフルメール・フィッセル――蘭和辞書を「盗用」した商館員
ラナルド・マクドナルド――「楽園」を探した、先住民の血を引く青年
マシュー・カルブレイス・ペリー――鎖国の扉を破壊した自文化至上主義者
ワシーリイ・マホフ――安政東海地震に翻弄された知者
以上、初めて知った皆様でした。
20名の異国人の視点から江戸を見つめるという視点が面白いと思いました。分厚いですけど読む価値ありです
『御遺誡』という文章自体を初めて知りました。 『御遺誡』の紹介から現存している『御遺誡』の現代語訳を通じて当時の権力者に必要な心得を時代背景とともに紹介。新しい視点で楽しめました。
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