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定年を迎えた著者中井氏が、研究家という立場を少し離れ、奥さんと共に城旅をした記録です。B級グルメあり、温泉あり、鉄オタ(駅テツらしい)ネタありのゆる〜い城旅記録ですが、そこは、研究家。研究家らしい視点も教えてくれる、なかなか興味深いものです。読んでいると、城旅に出かけたくなること請け合いです。
書店でパラパラっと見てすぐに手に入れた本です。年表形式で詳しく書かれていて、写真や図も多くとてもわかりやすい城本です。城が役割を終えた明治〜昭和、平成の様子も章立てされているところもおすすめポイントです。
和歌山県出身で、和歌山城郭調査研究会に名を連ねられている新谷和之氏の名を見つけ、思わず手にとった。中世城郭には建物など、今見ることのできるビジュアルはほとんど無い。城絵図、屏風、絵巻物の中に、よく見るとその姿が描かれていたりする。素人が見ても見逃してしまう城郭の姿を、解説してくれるこういった書は、本当にありがたい。
気象予報士である著者が、城好きならではの情報も織り交ぜながら、気象予報士の視点で城を論じた本です。「雪」「雨」「風」に対抗した城。火山灰土の特徴を知り、築城に活かした城。気象を読み、気象を味方にした名将たち。意のままにならない気象だからこそ、きちんと知って味方につけることは、名将の条件だったのかも知れません。
城の本質を「軍事的な防御施設」ととらえるということが、当たり前のようでいてハッとさせられた。そこを押さえたうえで、「歴史」「地理・地形」「縄張り(構造)」の3つのポイントを視点に、城について、また、城をめぐる戦いについてを豊富なカラー図版とともに紹介してくれる。また、城の基礎知識にもページが割かれ、初心者にもわかりやすいないようになっている。城を知る3つのポイントを知り、基礎知識も得たら、解説されている「戦いの舞台になった城」、「戦国の城」、「近世の城」に出かけて行きたくてたまらなくなる。
「城郭考古学」の可能性に、読みながらワクワクした。現地で、実物資料(城、城跡)を調べることで築城者の心理まで見えてくる…。城をスタートにして、あらゆる方向に目を向けられ、しかも、誰でもそのスタート地点に立ち、実際に見て、触れて、感じ、考えることができることは、なんて素晴らしいことだろう。更に海外の城と比較し、見えてくるものは何かを考える「比較城郭考古学」なる分野も出てきた。誰でも楽しめる文化財整備についての提言など、著者の積み重ねてきた思いを、たくさん語ってくれます。
「お城について学べる一般書籍」を探していてめぐり逢った1冊です。「城歩き」の素晴らしさを知る著者が、「城歩き」で「人生を豊か」にする手助けをしてくれる本です。古代から最近の復元までのお城の概略が、とてもコンパクトにまとめられています。私は、電子書籍で読みましたが、紙でも新書なので気軽に手にとって持ち歩けるサイズです。箇条書きではなく、文章に書かれていることで、中身が無理なく入ってくるように感じました。
前半は青森で活躍した忍者3人(服部康成、杉山八兵衛、中川小準人)の生い立ちが漫画で描かれています。特に面白いなと思ったのはこの3人が時系列(服部→杉山→中川)で話が繋がっているところ。私の大好きな石田三成公や徳川家康公も話に出てきて、関ヶ原からの歴史の繋がりも感じました。また弘前藩忍者集団である「早道之者」がいかにして結成されるようになったのか知ることができました。
後半は3人の忍者と弘前藩初代藩主津軽為信公の詳細が書かれており、当時の周辺勢力や背景をより深く知ることができます。忍者関係の遺構・史料の写真や、弘前市内のゆかりあるお城と見所も書かれているのでとても参考になります。
また青森に訪問した際は、お城とセットで忍者ゆかりの地巡りをしたいと思いました。
城がたり〈ちょっとわかる忍者の実態〉への参加に当たり、北条の忍び集団風魔について知りたく手に取りました。本書は信憑性の高い一次史料から忍びの実態に迫っていく内容となっており、関東の忍びは私が今まで思い描いていたイメージとは違うことを知る事が出来ました。
また、現在に伝わる鉄つぶて、撒菱の元祖とも言える岩付城から出土された石製平つぶての再現、及び八王子城から出土された土製撒菱の再現、及び使用実験のコラムも興味深く読ませていただきました。
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