「英雄たちの選択」でお馴染みの磯田道史氏の著書です。元禄期の書物である「土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)」を基に、他の史料も併せて、殿様達を批評しています。この「土芥寇讎記」とは、公儀隠密が各藩を内偵した情報を、幕府高官が纏めたものだと言われています。書物の性格上、内容は辛辣に書かれている様です。この本に取り上げられている徳川光圀や浅野内匠頭は、ドラマや映画のイメージと実像は違っているのは知っていましたが、岡山藩二代藩主・池田綱政には子供が七十人いたのには驚きました。オットセイ公方と言われた?将軍・家斉でさえ五十人でしたよね。解りやすく書かれているので、結構、気楽に楽しく読むことが出来ました。余談ですが「土芥寇讎」とは耳慣れない言葉ですが、出典は「孟子」で江戸期の武士階級には馴染みのある言葉だったらしいです。意味は「殿様が家来をゴミの様に扱えば、家来は殿様を敵の様に見る」です。これは現代の組織でも通用しますね。
タイトル | 殿様の通信簿 (新潮文庫) |
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著者 | 道史, 磯田 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2008-09-30 |
ISBN |
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価格 | 693円 |
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