「GetNavi web」にエッセイスト、三浦暁子さんの名古屋城についてのコラムが掲載されています。
1980年から1985年まで、私は名古屋に住んでいました。夫が名古屋にある大学院に通っていたので、結婚したと同時に移り住んだのです。引っ越しの片付けが済むと、私は「名古屋城に行こう!」と、夫を誘いました。是非とも行きたい場所だったのです。けれども、彼は「やめときなよ。何にもないらしいよ」と言います。
夫だけではありません。知り合いになったばかりの名古屋の人たちは、皆、親切でしたが、名古屋城に行きたいという私の望みには渋い顔を見せます。「かつては国宝認定を受けた名城だったけれど、第二次世界大戦で爆弾の直撃を受けて焼け落ち、今やかつての面影はない」というのです。「行っても仕方がないんだわ」と、まるで名古屋城を見せたくないかのような答えばかりが返ってきます。
コラムにもあるとおり、名古屋の方って名古屋城を自慢しないというか、「行っても仕方がないんだわ」と卑下する傾向が強い気がします。
たぶん姫路の人はそんなふうにいわないと思うのですが、このへんが現存天守かそうじゃないかの差なのでしょうかね。
ぼくは名古屋城、すごいと思うんです。
巨大な堀もすごいし、今回復元された本丸御殿はすべて撮影オッケーにしてくれているのも高評価です。
Pen+ 名古屋城から始める、名古屋カルチャー・クルーズ (メディアハウスムック)
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/06/07
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る