3月23日(日)、大本本部(京都府亀岡市)において講演会「丹波亀山城徹底検証‼︎ 丹波亀山城天守と絵図からみた城下町」が開催されます。事前申込不要、聴講無料。
築城の名手・藤堂高虎は、慶長9年(1604)頃伊予今治城に創建した天守を、伊勢伊賀へ転封となった際、伊賀上野城に移築するために今治城の天守は解体、藤堂家の大坂屋敷に運びました。高虎は、慶長15年丹波亀山城の公儀普請(天下普請)を家康から命じられ、今治城の天守の部材を伊賀上野城に使用することなく、家康に献上。亀山城天守として移築建造しました。
第1部では、高虎がなぜ亀山へ移築したのか?その際の家康の気持ちはどうだったのか?亀山城天守として建造した際の苦心したところは?移築部材の運搬方法や輸送費用はどうだったのか?などを探ってみます。
第2部では,現在確認されている約20点の丹波亀山城下町絵図は全国各地に点在しています。それらの絵図が描かれた経緯や目的、そして描かれた年代を特定します。
今回は、今まであまり意識されてこなかった部分に着目し、紐解いてみようと思います。
日時:
2025年3月23日(日)
13:00〜17:00
場所:
大本本部 丹波亀山城跡 3階大ホール
内容:
【第1部】伊予今治城と丹波亀山城
「今治から亀山へ ー紆余曲折の五重天守閣移築ー」三浦正幸氏(広島大学名誉教授)
「亀山城天守3DCGから見えてきたもの ー輸送日数や費用など」久米豊和氏(3DCGクリエーター)
【第2部】丹波亀山城下町絵図の景観年代
「丹波亀山の城下町絵図と年代」小林善仁氏(鹿児島大学准教授)
「城下町3DCG復元の現状報告」久米豊和氏(3DCGクリエーター)
参加費:
無料
主催:
地域資源を掘り起こす会
協力:
大本本部、株式会社マッシュ
問い合わせ:
atagotengu@gmail.com
地域資源を掘り起こす会の鵜飼さんからコメントをいただけたのでご紹介します!
今はない丹波亀山城の天守のVRや本丸御殿の3DCGを制作しています。
本事業を始めて4年が経過し、蓄積した史資料・それに基づくデジタルコンテンツのデータなどから、城郭で培われた建築学的な技術の他に、3DCGを製作したからこそ、うかがえる素朴な疑問に注目をしてみました。(輸送するには10トントラック何台分?だとか?)。
また、今回丹波亀山城のあった場所で講演会が開催をすることにより当時の様子をイメージしていただけると思います。
今一度丹波亀山城の創建当初の成り立ちから家康の公義普請の命により、藤堂高虎が最新技術を誇った丹波亀山城。城は、新築ではなく、伊予国今治城の天守の部材を移築したということを振り返り、その際の高虎の思いを想像していただければ幸いです。