長寿院は明石藩主をつとめた越前松平氏の菩提寺です。
もともとは明石藩8代藩主・松平直明の父である松平直良が母の菩提を供養するために越前木本に建立したことにはじまります(母の法号が長寿院で、寺の山号「松巖山」は直良の法号)。
1682年(天和2年)直明が越前から入封した際に明石へ移転しました。
明石市指定文化財(昭和四十七年度)史跡「旧明石藩主松平家廟所」
一、明石藩主松平直明(なおあきら)から斉宜(なりこと)まえの歴代藩主とその家族の墓がある
一、御霊屋(おたまや)は弘化二年(1845)松平慶憲(よしのり)が斉宜の墓前に建てたものである明石市教育委員会
明石市の文化財に指定されている松平家廟所には直明から15代藩主・斉宜までの藩主と家族の墓があります。
また墓域中央にある御霊屋は斉宜夫妻を祀るため、1845年(弘化2年)に16代藩主・松平慶憲により建立されました。
斉宜と桃姫の位牌が収められています。
この御霊屋は平成に入って修復された際に内部に金箔が貼られました。
また14代藩主・松平斉韶の廟所だけは背後の山の中腹にあります(明石市立天文科学館の脇に通路があります)。
これは将軍家の命により嫡男に家督を譲れなかったことへの意趣返しであるともいわれていますが正確な理由は不明です。
住所 | 明石市人丸町2-26 |
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