公益財団法人 兵庫県園芸・公園協会 明石公園によって作成された明石城の公式パンフレットです。
あらまし
六甲山系の西端、赤松山台地にのこる明石城跡を中心につくられた都市公園です。
城跡は、明治十六年五月、当時の明石郡内の有志によって公園として開園されました。のち皇室御料地に編入されるなどの経過をたどり、大正七年四月、新たに県立公園として発足しました。
園内には多くの樹木や植物が繁茂し、変化にとんだ丘や池、堀は周辺の自然環境と調和して美しく、春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉と市街地にありながら野趣ゆたかです。平成元年七月には「日本の都市公園一〇〇選の地」に、平成二年三月には、全国「さくら名所一〇〇選の地」に選ばれています。
また、園内には各種運動施設がととのい、スポーツ、レクリエーションに利用されています。平成十六年には「明石城武の庭園」が完成しました。
巽櫓(たつみやぐら)
丸の南東端に築かれた三層の櫓である。桁行き5間(9.09m)、梁間4間(7.27m)、高さ7間1寸(12.19m)の隅櫓で、妻部を東西に置く入り母屋づくりになっています。坤櫓(ひつじさるやぐら)
天守閣が造られなかった明石城では最大の規模をもつ櫓です。天守台のすぐ南にあり、天守閣に変わる役割を果たしたとみられます。桁行6間(10.90m)、梁間5間(9.09m)、高さ7間2尺9寸(13.60m)、の入り母屋づくりで、妻部を南北に向け、棟の方向が巽櫓とまったく異なっています。