ヤフー株式会社が運営する、国内最大級の検索サービス「Yahoo!検索」において、今年どんなお城が検索されたのかという「日本の城 検索ランキング」が発表されました。
このランキングは「日本100名城」に選定されたお城が対象ですが、上位には姫路城(兵庫県姫路市)、二条城(京都府京都市)、名古屋城(愛知県名古屋市)がランクインしました。
以下が詳細なランキングとなります。
2020年 日本の城 検索ランキング
順位 | 城名 | 去年の順位 |
---|---|---|
第1位 | 姫路城(兵庫県姫路市) | 第2位 |
第2位 | 二条城(京都府京都市) | 第4位 |
第3位 | 名古屋城(愛知県名古屋市) | 第3位 |
第4位 | 犬山城(愛知県犬山市) | 第5位 |
第5位 | 首里城(沖縄県那覇市) | 第1位 |
第6位 | 彦根城(滋賀県彦根市) | 第8位 |
第7位 | 松本城(長野県松本市) | 第10位 |
第8位 | 小田原城(神奈川県小田原市) | 第9位 |
第9位 | 大阪城(大阪府大阪市) | 第6位 |
第10位 | 熊本城(熊本県熊本市) | 第10位 |
検索数が増える、というのは単純に「そのお城に行きたい」人の多寡を示すものではなく、テレビで紹介されるなど他の要因にも左右されるのですが(じっさい攻城団のサイトへの検索エンジン経由でのアクセス流入は「麒麟がくる」をはじめテレビの影響を強く受けています)、世界遺産や国宝といったメジャーな天守がランクインする一方で、大河ドラマで登場した岐阜城などが入っていないのは意外でした。
(明智光秀の特番ではほぼ紹介されていた福知山城は「続日本100名城」のためこのランキングの対象外です)
その他のランキングデータとの比較
せっかくなのでリリース記事でも引用していただきましたが、攻城団が毎年調査している全国のお城の入城者数ランキング、そして攻城団の利用者による今年の訪問回数ランキングと比較してみました。
順位 | Yahoo!検索 | 入城者数 | 攻城団の訪問数 |
---|---|---|---|
第1位 | 姫路城 | 大阪城 | 姫路城 |
第2位 | 二条城 | 二条城 | 岐阜城 |
第3位 | 名古屋城 | 名古屋城 | 彦根城 |
第4位 | 犬山城 | 姫路城 | 犬山城 |
第5位 | 首里城 | 首里城 | 福知山城 |
第6位 | 彦根城 | 彦根城 | 松本城 |
第7位 | 松本城 | 松本城 | 小牧山城 |
第8位 | 小田原城 | 犬山城 | 小田原城 |
第9位 | 大阪城 | 会津若松城 | 二条城 |
第10位 | 熊本城 | 小田原城 | 大阪城 |
こうして見ると検索ランキングと入城者数ランキングはわりと傾向が似ているのかもしれませんね。
大阪城の差が大きいのはおそらくインバウンド比率が高い(=検索をしない入城者が多い)ということなのだと思います。
コロナの影響
また今年は新型コロナウイルス感染症により4月には緊急事態宣言が発令され、また7月には「Go To トラベル」キャンペーンが開始されるなど、観光業界を取り巻く状況が目まぐるしく変化しましたが、「Yahoo!検索」でもその影響が色濃く出たようです。
・2020年に「Yahoo!検索」で対象の城が検索された数は、2020年1月から4月にかけて43%減少しました。
・その後大幅な増加傾向が見られ、4月から10月にかけての増加率は174%になりました。
どこかで見たようなグラフだなと思ったら、攻城団の月別PV推移と似てました。
攻城団の今年のPVも4月が底で1月と比べると27%減、そして4月から10月にかけての増加率は142%でした。
ヤフーの折れ線ほど急角度な増減ではないものの、やはり旅行に出かける人が全国的に少なくなったことが両社の利用者動向に同じように影響を与えていたようです。
こんなふうに検索サイトの傾向と比較したことはなかったので個人的にはとてもおもしろいデータを見せてもらったなという感想です。
最後に、今回のリリースについてヤフー株式会社広報からコメントをいただけたのでご紹介します!
「Yahoo!検索」でお城を検索すると、住所や最寄り駅などの基本情報だけでなく、一部のお城では混雑予報なども表示されるようになっています。
ほかにも戦国武将の名前で検索すると、関係してそうなほかの武将が関連情報として表示されたり、いろいろと便利なので、気になるお城や武将の名前で一度検索してみてください。
※すべての城の情報が表示される訳ではありません。
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