村上城三の丸跡に建立され、村上藩主・内藤家を祀る藤基神社(新潟県村上市)において、江戸時代に描かれた村上藩主の肖像画2枚が発見されました。
しかも別の絵の下に絵が隠されているという珍しい形で見つかりました。
藤基神社には内藤家歴代の肖像画10枚があるのですが、現存する絵はすべて紙に書かれた絵(紙本)とのこと。
一方、今回発見された2枚の絵はいずれも絹地に描かれている(絹本)ことから、すべての肖像画の下に同じように絹本の肖像画が隠されている可能性もあるそうで、今後の調査が検討されています。
(ちなみに10枚の肖像画のうち、初代・信成と10代・信敦以外はどの絵が誰を描いたものかわからないそうです)
最後に、藤基神社の小島さんからコメントをいただけたのでご紹介します!
藤基神社からたくさんの写真を提供いただきました。せっかくなのですべて掲載します。
内藤家とは
内藤家は徳川家康の異母兄弟にあたる内藤信成を初代とする大名家で、信成も駿府城を与えられるなど重用されましたが、その子の内藤信正は伏見城代、大坂城代をつとめるなど、譜代大名としての重責を担いました。
5代・内藤弌信のときに村上藩主に任命されると、そのまま幕末までつづきました。
なお藤基神社には攻城団とのコラボチラシも置いていただいていますので訪問される際はぜひ。
この節目の年に、藩主の肖像画が新たに見つかったことは神社のみならず村上市全体にとっても大変喜ばしいニュースであります。
これらの肖像画については、9月の300周年の記念式典の際に、一般の方にも公開致しますので、ぜひお参りください。