熊本地震で大きな被害を受け、現在復旧工事中の熊本城で、約400年前の石垣が見つかりました。
場所は飯田丸五階櫓で、石垣の解体中にもともと見えていた石垣の内側から別の石垣が発見されたとのこと。加藤清正が築城した当時のものとみられています。
熊本市は19日、熊本地震で被災した熊本城の復旧工事を報道陣に公開した。土台の石積みを解体中の飯田丸五階櫓[やぐら]の石垣で、内側から別の石垣が露出。最も古い大天守の石垣とほぼ同じ、加藤清正の時代に造られたものとみられている。
市の熊本城調査研究センターによると、露出した石垣は、清正時代の1599(慶長4)年ごろ築造されたとされる。現在の石垣は清正死後の1612~15年ごろ、元の位置より西側と南側に張り出す形で拡張された。以前の石積みは、グリ石と土に埋没した。
この石垣は長さが14m、見えていた石垣より内側約8.5mにありました。
ひとつ一つの石の形が整っていないことから、清正が築いた大天守の石垣の積み方と似ているということです。なおこの石垣は復旧にともない埋め戻される予定です。
地震の被害は甚大で、復旧も大変な作業となっていますが、不幸中の幸いといいますか、こうした隠れていたものが露出する貴重な機会でもありますね。