なまこ壁(海鼠壁)というのは壁塗りの様式のひとつで、壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の目地(継ぎ目)に漆喰をかまぼこ型に盛り付けて塗る工法のことです。
その目地がナマコに似ていることから「なまこ壁(なまこかべ)」と呼ばれています。
なまこ壁は金沢城のあちこちで見ることができます。
たとえばこれは三十間長屋の壁です。
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石川門の壁もなまこ壁になっています。
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また、これは復元ですが、橋爪門にもなまこ壁があります。
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もともとは江戸時代の初期に武家屋敷で使われはじめたそうですが、防火・防水などを目的としてつくられた壁ですので、お城にかぎらず民家の土蔵など、町中でも見ることができます。
お城での現存例では金沢城のほかに新発田城の二の丸隅櫓が有名ですね。
ちなみに金沢城のように目地が縦横に通っているものよりも、斜め格子状になっているもののほうが町中ではよく見かけると思いますが、どちらもなまこ壁です。
斜めになっているほうが水切りがいいそうです。