金沢城の近くにある長町武家屋敷跡(ながまちぶけやしきあと)は、加賀藩の中・下級武士の屋敷があったところで、土塀や用水、石畳などの町並みが保存されています。
ちなみに「長町」の名前は、前田家の重臣であり、前田八家のひとつに数えられた長氏の屋敷があったことがその由来だそうです。長続連たちの長氏ですね。
(長続連の次男である長連龍は織田信長が死去したあとに七尾城主となった前田利家に仕えました)
金沢城から歩いていくには少し時間がかかりますので、兼六公園下を通るまちなかシャトルバスを利用して、「香林坊(日銀前)」という所で下車します(土日は100円です)。
香林坊より徒歩8分程度で長町武家屋敷跡に到着します。
「大野庄用水」と呼ばれる水路が張り巡らされています。
これは前田利家が金沢城改築普請に際して、本流の犀川から引き込んだ当時のものがそのまま残っているそうです。
ちなみに金沢城下には全長150Kmを超える用水路が50本以上張り巡らされているそうです。
そのなかでももっとも古い歴史をもつ大野庄用水沿いに点在しているのが、この長町です。用水路に面するすべての建物は渡り橋を持ち、独特の雰囲気があります。
街並はグルっと15分くらいで散策できるくらいの大きさです。
冬には「こも(薦)」と呼ばれる粗い目で編んだムシロが土塀に施される「こも掛け」が行われます。
これは雨などで染み込んだ水が凍結して土塀を痛めないように施すそうで、雪国ならではの光景ですね。
金沢城を訪れた際にはぜひ立ち寄ってください。
長町武家屋敷跡の観光情報
住所 | 金沢市長町1-3-32 |
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アクセス |
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駐車場 | 近隣に市営観光駐車場あり |