三の丸東面の石垣は江戸時代初期に積まれたものを、1807年(文化4年)に後藤彦三郎らによって積み直されたものです。
三ノ丸東面の石垣
三ノ丸東面の石垣は、文化年間(1803〜16)加賀藩穴生(あのう)の後藤彦三郎、小十郎親子の手で全面的な修築がおこなわれました。「堀縁の石垣は粗く積む」のが作法であるべきと考えた二人は、本来なら石垣勾配にあわせて石を置くべきところを、意図的にずらして荒々しい表情の石垣に積み直したようです。「場にふさわしい石垣づくり」が当時の技術者のこだわりでした。
創建 元和〜寛永(1615〜1644)頃
改修 寛文頃、文化4年(1807)
現状 文化4年修築時