金沢城
金沢城

[石川県][加賀] 石川県金沢市丸の内


  • 平均評価:★★★★☆ 3.80(25位)
  • 見学時間:1時間35分(13位)
  • 攻城人数:3880(16位)

鶴丸倉庫

鶴丸倉庫は武具蔵として利用された土蔵です。
石川門三十間長屋と並んで、国の重要文化財に指定されています。

江戸時代前期は2棟並んで建っていたそうですが、宝暦の大火(1759年)のあとは1棟となり、1848年(嘉永元年)に加賀藩の大工、山本勝左衛門によって現在のものに建て替えられました。

案内板によれば、全国に残る城郭内土蔵の中でも最大規模ということです。
たしかに近くで見ても大きな倉庫でした。

鶴丸倉庫(つるまるそうこ)
 嘉永元年(一八四八)に建て替えられた武具土蔵で、石川門、三十間長屋とともに城内に残る藩政期の数少ない建物の一つ。全国の城郭内土蔵の中でも最大であり、腰の石貼りや窓回りなど意匠的にも優れた遺構として、平成二十年(二〇〇八)に国の重要文化財に指定された。
 明治以降、軍隊の被服宗箇などとして利用・修理されているが、基本構造は創建時のままである。

Tsurumarusoko Storehouse
Tsurumaru Storehouse A thick-walled storehouse built near the end of the Edo period. It's one of the few extant buildings from the feudal era along with Ishikawamon Gate and Sanjikkennagaya Storehouse.
   

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今日のレビュー

図説 近世城郭の作事 櫓・城門編

三浦先生が書かれた「近世城郭の作事 天守編」に続き、今回は「櫓・城門・土塀」編を読みました。特に、城門、土塀については書いてあることのほとんどが初めて知る事でした。城門の種類ですが、薬医門は安土桃山時代だけで、高麗門は文禄・慶長の役で朝鮮半島での築城時に発明され、構造は薬医門と変わりませんが屋根が小さいので防戦上で有利、屋根が小さいので用材が少なくて済むなど、関ヶ原の戦い後、薬医門から進化した高麗門に取って代わられたそうで、現在城跡に残っているのは圧倒的に高麗門で、医薬門は少ないとの事です。また、関ヶ原以前の櫓門では石落がないので、櫓門の石落は関ヶ原以降の発明と考えられるとの事を初めて知ります。土塀についても、付壁塀、築壁塀など色々な種類があるそうで、天守、櫓以外に城門、土塀にも注目することにより、新たなお城巡りの楽しみを再発見させてもらえた一冊だと思います。

まーちゃんさん)

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