鉄門は本丸の正門で、慶長(1600年前後)の創建時には、鉄板を貼った扉が貼りつけられていたことから、この名前がついたといわれています。
現在は石垣だけが残っていますが、切込み接ぎの美しい石垣ですね。
鉄門
創建は明らかでないが、寛永の大火(一六三一)以降、二の丸から本丸に入る正門となった。鉄板を貼った扉がつけられていたことからこの名前が付いたといわれている。渡し櫓が乗った重厚な門で、本丸の防御にあたっていた。Kuroganemon Gate
It's not known when this gate was built,
but it became the main gate within the inner citadel after the big fire of 1631.
鉄門石垣(くろがねもんいしがき)
「切石(きりいし)積み」の技法は、城の重要な部分に用いられています。本丸への入口となるここ鉄門(くろがねもん)の石垣にも、「切石積み」が見られます。石の表面を多角形に加工したすぐれたデザインで、丁寧なつくりになっています。
宝暦の大火(1759年)で、金沢城は大きな被害を受けましたが、続く明和・安永年間に、復興に向けてさかんに石垣の改修が行われました。
創建 寛永8年(1631)頃
改修 明和3年(1766)
現状 明和3年改修時の姿を残す。