本丸東虎口の復元櫓門横の石垣に真田石と呼ばれる直径3mの巨石があります。
真田昌幸が上田城築城の際に太郎山から掘り出したこの大石を「真田石」と名付け、のちに上田領を引き継いだ嫡男・信之が松代へ移封となった際にこの石を家宝として持っていこうとしたが微動だにしなかったという伝承が残っています。
真田石
大手の石垣に巨石を用いる例は多く、城主はその権威を示すために、大きさを競ったという。真田石は、真田信之が松代に移封を命じられた際に、父の形見として持っていこうとしたが、微動だにしなかったという伝承がある。現在ある石垣は仙石忠政が造ったものであるが、真田石に寄せる人々の敬愛の情がうかがえる伝承である。