七尾城史資料館から七尾城址までは歩いてのぼることができます(所要時間は約50分)。
地元では「旧道」と呼ばれているこのルートは「赤坂口」からつながる大手道です。七尾城にはほかに7つの登城ルートがあったといわれていますが、整備されて歩くことができるのはこの「赤坂口」ルートのみです。
以下に写真を交えて紹介しますので、徒歩での登城を検討されている方は事前にどんな感じのルートかイメージを掴んでおくといいでしょう。
まず、懐古館・飯田家の蔵の前を通って左に曲がると、裏側に出ます。
飯田家の裏にまわると直進します。
突き当たりを右に曲がります。
道なりに進むと、大手道に入ります。
当時、大手門があったとされる「門の高」をすぎると、能越自動車道の下をくぐります。
なお七尾城の大手門は現在の「小丸山城址公園」近くにある「西光寺」の門として移築されたのではないかという伝承がありますが、定かではありません。また山の寺寺院群にある前田家の菩提寺である「長齢寺」には大手門のものだと伝わる柱が2本残っています。
立石の地蔵さんという地蔵堂がある場所に出ます。
「小屋場」という案内板があります。
この付近は畠山時代の屋敷跡(曲輪)だったそうですが、現在は私有地となっていますので道をはずれないように進んでください。
「高屋敷跡」と書かれた案内板が見えたら右折です。
この付近が畠山時代の守護館ではないかと考えられていますが、現在は竹藪となっていて遺構はありません。
そのまま進むと、いよいよ山道に入ります。
山道を登っていくと、長坂から七曲りそして沓掛に到着します。途中には時鍾跡、番所跡と呼ばれる場所があり、七尾湾を眺望できる絶景ポイントがいくつかあります。
沓掛で安寧寺跡に向かう道と、調度丸跡に向かう道に分岐しています。
この大手道はどういう役割の道だったかのかは定かではないそうです。
またこのルートは当時の大手道とほぼ一致していると思われるものの、一部異なる場所もあるようで、本来の大手道は調度丸に直進せず、おそらく巻いて入ったのではないかと考えられています。
七尾城史資料館で七尾城の公式パンフレットがもらえるので、これを見ながら歩くといいでしょう。