長齢寺は前田利家が能登で唯一創建した寺院で、前田家代々の菩提寺となっています。山の寺寺院群の現存している16寺のひとつです。
1581年(天正9年)に能登国主となった利家が創建した寺で、もともとは宝円寺(ほうえんじ)という名前でしたが、1583年(天正11年)に利家が金沢城に居城を移した際に、あらたに宝円寺を城下に建立したため、寺院名を父母の法名をとって休獄山長齢寺と改称したそうです。
曹洞宗総持寺派宝円寺末休岳山 長齢寺
前田利家が七尾城主になった天正九年(一五八一)、越前高瀬(今の武生)宝円寺の大透和尚を招き開山とした。
利家の母長齢妙久大姉の葬送の導師を勤めたので、以後長齢寺と改称した。利家が能登で建てた唯一の寺院の由緒から前田家と非常に関係が深い。高徳院(利家)、瑞龍院(利長)の石廟、七尾城代安勝、利好の墓碑がある。七尾二十四ヵ所地蔵尊札所第四番
本堂のすぐ横に利家の父母の墓所があります。
現在、長齢寺は檀家のいない寺院として資料館になっています。
宝物殿には、国の重要文化財に指定されている「絹本著色前田利春画像」や、県指定有形文化財の「長齢夫人画像」など前田家に関係する数々の寺宝が残っており、見学することができます。
(前田利春は利家の父、長齢夫人は利家の母です)
裏側には前田家当主の位牌が安置されています。
参道脇に前田利家と前田利長の宝篋印塔があります。
専用の駐車場もありますので、クルマがあれば直接ここまで来ることも可能です。
長齢寺の観光情報
住所 | 〒926-0852 石川県七尾市小島町リ部52 |
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拝観時間 | 9:00~16:30 |
休み | 年中無休 |
拝観料 | 400円 |
御朱印 | あり |