七尾城
七尾城

[石川県][能登] 石川県七尾市古屋敷町タ8-1


  • 平均評価:★★★★☆ 3.61(--位)
  • 見学時間:1時間1分(--位)
  • 攻城人数:1695(99位)

調度丸

七尾城本丸跡付近の石垣に近づくと調度丸跡という場所にでます。
調度丸はかつて弓などの武具(調度)を整えた場所と伝えられています。ガイドブックなどではここの写真が紹介されることが多いです。「国指定史跡七尾城跡」の案内板もあります。

古道(旧大手道)から登ってくる人のために七尾城の案内板が掲示されていますので内容を紹介します。

国指定史跡
七尾城跡
 この城跡は、室町時代能登国の守護であった畠山氏が、歴代居城としたところである。石動山脈の北端、七尾湾が一望できる標高約三〇〇メートルの山頂部を削平して本丸を置き、これを中心として急峻複雑な地形を巧みに利用し、東方に長屋敷、西方及び北方にかけて西の丸、二の丸、三の丸等を構えた規模雄大な山城である。
 天正五年(一五七七)九月、上杉謙信がこの城を囲んだ際、折からの月明に簡単して詠じたと伝えられる漢詩
 霜満軍営秋気清 数行過雁月三更
 越山併得能州景 遮莫家郷憶遠征  が、広く世に称賛されたことで、本城の名を高めている。
 その後、幸いにも自然災害や開発等の厄にもあわず、各尾根上の郭跡や石垣はよく保存され、わが国中世における山岳城郭史上優れた遺跡として昭和九年十二月二十八日国の史跡に指定された。
提供:七尾市教育委員会文化課(赤丸は攻城団が加筆)
   

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図説 近世城郭の作事 櫓・城門編

三浦先生が書かれた「近世城郭の作事 天守編」に続き、今回は「櫓・城門・土塀」編を読みました。特に、城門、土塀については書いてあることのほとんどが初めて知る事でした。城門の種類ですが、薬医門は安土桃山時代だけで、高麗門は文禄・慶長の役で朝鮮半島での築城時に発明され、構造は薬医門と変わりませんが屋根が小さいので防戦上で有利、屋根が小さいので用材が少なくて済むなど、関ヶ原の戦い後、薬医門から進化した高麗門に取って代わられたそうで、現在城跡に残っているのは圧倒的に高麗門で、医薬門は少ないとの事です。また、関ヶ原以前の櫓門では石落がないので、櫓門の石落は関ヶ原以降の発明と考えられるとの事を初めて知ります。土塀についても、付壁塀、築壁塀など色々な種類があるそうで、天守、櫓以外に城門、土塀にも注目することにより、新たなお城巡りの楽しみを再発見させてもらえた一冊だと思います。

まーちゃんさん)

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