駿府城
駿府城

[静岡県][駿河] 静岡県静岡市葵区駿府公園1-1


  • 平均評価:★★★★☆ 3.55(58位)
  • 見学時間:1時間20分(32位)
  • 攻城人数:3443(19位)

天守台跡(駿府城の天守)

「駿府城跡で体験発掘」のご案内
現在、駿府城では地中に埋没している天守台石垣の残存状況などを調べるために「天守台発掘調査」がおこなわれています。その作業を体験できる「駿府城跡で体験発掘」というイベントが月4回のペースで開催されていますので紹介記事を書きました!
【協賛:静岡市】駿府城跡天守台で体験発掘の参加者を募集中!【予約受付中】

駿府城には天正期天守、慶長1期天守、慶長2期天守と三度天守が建てられました。

天正期天守は天正年間(1573年〜1592年)または1589年(天正17年)に建てられた天守です。
次の慶長1期天守が、1607年(慶長12年)に建てられた天守で、この天守は完成後まもなく焼失しています。
最後の慶長2期天守は、1608年(慶長13年)から1610年(慶長15年)に再建された天守ですが、1635年(寛永12年)に焼失して以降、再建されませんでした。

慶長2期天守の天守台は1896年(明治29年)まで現存しましたが、1896年(明治29年)の歩兵第34連隊の誘致に伴い、解体されてしまいました。
現在は天守跡として広場になっています。

天守台跡(てんしゅだいあと)Site of the Castle Donjon
 駿府城の天守台は、周囲には石垣の土手を設け、天守閣をほぼ中央に建てる天守丸構造(天守台を曲輪とする)と考えられています。
 天守台の大きさは、静岡県立図書館所蔵の「駿府城御本丸御天主台之図」によると、南北約54m〜56m、東西約47m、周囲の石垣の高さは約4.5mで、本丸堀の水際から約19m、本丸地表から約13mとされています。
 天守台の南側には、張り出しがあり、この中の階段を登り内部へ入る構造になっており、この張り出し上に小天守が存在したと考える研究者もいます。
 昭和55年には静岡県教育委員会により発掘調査が行われ、石垣の一部が確認されました。これらの発掘調査成果や古文書資料などから、天守台は駿府城公園内のヘリポートのほぼ南側に位置していたことが推定されます。

位置を示した部分を拡大してみます。

裏側にも案内板があります。

駿府城天守閣跡
 大御所徳川家康の居城にふさわしく、駿府城の本丸には五層七階の壮観な天守閣が築かれました。
 天守閣は駿府城のシンボルとして、城下町からは富士山と並び立って見えたと伝えられています。
 また伝説では余りに天守閣が光り輝くので駿河湾の魚が怯えて漁師が困った、などと云われます。
 天守閣は、家康在城時に一度火災に遇い再建されますが、家康没後の寛永十二年(一六三五)に再び火災により焼失し、以後再建されませんでした。わずかに天守の面影を残す石垣造りの天守台も明治二十九年に静岡連隊を誘致するにあたって解体され埋められました。静岡市教育委員会

天守については確定的な資料が発見されてないこともあり、現時点での復元は困難のようです。
ただし天守台については、1981年(昭和56年)に県立美術館建築に伴う調査で、駿府城の天守台跡と思われる石垣が発見されており、また資料も残っていることから静岡市では天守台の復元計画もあるそうです。

駿府城の天守の復元模型(内藤昌案)は東御門の内部に展示されています。

   

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天下 家康伝 上 (文春文庫)

徳川家康の生涯を描いた小説です。
大阪の陣が終わり江戸から駿府に向かう途中、泉頭の地で過去を回想する場面から始まります。一向一揆との戦い、三方ヶ原での敗北、嫡男信康の自刃、伊賀越えの窮地、小牧・長久手での辛酸、多くの出来事が家康の心情とともに描かれます。「家康の考える天下とは何か」が物語の主軸となっており、家康の生き様を感じることができました。
本作品は大河ドラマ「天地人」の原作者でもある火坂雅志氏の遺作になります。

伝もものふ山田(ヤマー)さん)

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