駿府城公園二の丸施設管理事務所によって作成された駿府城(駿府城公園)の公式パンフレットです。
徳川家康公と駿府
今から450年ほど前、徳川家康(幼名 松平竹千代)は人質としての12年間を、今川義元の領土であった駿府で生活しています。後に天下人へと成長していく過程で、家康の人間形成の非常に重要な時期を駿府で過ごしました。やがて駿河国を領国の一つとした徳川家康は、居城として駿府城を天正17年に完成させます。慶長10年将軍職を秀忠に譲った家康は、その翌年駿府を「大御所政治」の拠点の地と定め、現在の静岡市の市街地の原型が造られました。そして、晩年も「大御所」として天下の実権を掌握し、駿府は江戸を凌ぐ政治・経済・文化の中心としてその黄金時代を迎えたのでした。