「駿府城跡で体験発掘」のご案内
現在、駿府城では地中に埋没している天守台石垣の残存状況などを調べるために「天守台発掘調査」がおこなわれています。その作業を体験できる「駿府城跡で体験発掘」というイベントが月4回のペースで開催されていますので紹介記事を書きました!【協賛:静岡市】駿府城跡天守台で体験発掘の参加者を募集中!【予約受付中】
「静岡市歴史文化課」によって作成された、駿府城跡天守台・発掘調査の公式パンフレットです。
?天守はなぜ江戸時代の初めになくなったのか
明治時代に廃城になるまで、火事や地震で被災する度に天守台や他の建物は再建されたのに対し、寛永12(1635)年以降天守が再建されることはありませんでした。これは徳川家による江戸幕府の体制が磐石なものとなり、戦や権威のシンボルであった天守が必要ない、天下泰平の世になったことを示すと考えられています。
?現在の駿府城
駿府城には三重の堀がありましたが、市街地化などによって埋め立てられ、幅が狭くなりました。現在では二ノ丸堀(中堀)より内側が駿府城公園となっており、宝暦年間(1571〜1763)の修復記録に基づいて、東御門や巽櫓などが復元・公開されています。
駿府城跡天守台発掘調査
駿府城跡天守台の整備方針の決定に向けて、天守台石垣の残存状況の確認や正確な学術的データを得るため、H28年8月からH32年2月まで実施予定です。H28年度からH30年度は天守台と本丸堀を、H31年度は今川期の遺構の調査を行っていきます。
これまでの調査の結果
過去の発掘調査では石垣の北辺の両角が確認されています。また、今川期の遺構も発見されました。以前から駿府城付近に今川館があったと伝えられ、今回の調査成果が、不明だった今川館の位置確定へつながるかもしれません。