駿府城公園には、江戸時代に徳川家康が植樹したと伝わる県指定天然記念物「家康手植の蜜柑(みかん)」の木があります。
このみかんは、「ほんみかん」と呼ばれる品種で、鎌倉時代に中国からはいったみかん(紀州みかん)の一種です。家康の駿府在城時に紀州から献上されたとされます。
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現在はJA静岡経済連が管理していて、収穫されたみかんは、毎年駿府城公園などで市民に配られています。
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徳川家康の銅像のすぐとなりにあるので、見つけやすいと思います。
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静岡県指定天然記念物 家康手植のミカン
指定年月日 昭和二五年三月十四日
徳川家康公が将軍職を退いて駿府城に隠居のおり、紀州(和歌山県)より献上された鉢植えのミカンを天守閣下の本丸に移植したものと伝えられている。
このミカンは当地の方言でホンミカンといわれており、鎌倉時代に中国から入った紀州ミカン(コミカン)の一種で、香の強い、種のある小形の実を結ぶ。静岡地方のミカンの起源を知るうえで貴重なものである。
花の時期 五月初旬
収穫の時期 十二月中旬
平成四年十二月静岡市教育委員会
静岡県教育委員会
また、近くには「東照公御遺訓」の石碑があります。
この石碑の文字は徳川宗家第18代当主である徳川恒孝(とくがわつねなり)氏によるものです。
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東照公御遺訓
人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し急くへからす不自由を常と思へは不足なし心に望みおこらは困窮したる時を思ひ出すへし堪忍は無事長久の基怒は敵と思へ勝つ事はかり知りて負くる事を知らされは害其の身に至る己を責て人をせむるな及はさるは過きたるよりまされり徳川恒孝書