安土山の中腹にある摠見寺三重塔は三間三重塔で、屋根は本瓦葺きです。
この三重塔は室町時代の建物で、棟柱に「享徳三年建立、天文二十四年修理」の墨書きがあります(享徳三年は1454年、天文二十四年は1555年)。
1575年(天正3年)から1576年(天正4年)頃に、甲賀の長寿寺(現在の甲賀市石部町)から移築したものとされています。
1604年(慶長9年)に豊臣秀吉の次男、秀頼が一部修理をしています。
また、1914年(大正3年)に突如3層目の屋根と、1・2層目の軒が崩落しましたが、すぐに修復されました。
1901年(明治34年)3月27日に特別保護建造物に指定されています(現在の重要文化財)。