入城ゲートのそばに築城以来、天守を支えてきた礎石の配置を再現した「天守の庭」があります。
昭和の大修理の際に鉄筋コンクリートの基礎に変更されたため、不要となった礎石を元あった形に並べて展示しています。
天守の庭
大天守は姫山を3.6メートル盛土した地盤上に基礎柱石を据えています。慶長年間(1596〜1614年)の築城以来350年の歳月に耐えたが、総重量六千トンにも近い建物を支えていたために地盤が段々沈下して礎石が甚だしい高低差を生じたので大天守は東南の方向に約44センチメートル傾斜していました。
昭和の大修理を機会に地盤沈下を防ぐため、鉄筋コンクリで十弁式定盤基礎を築き、建物の重量を直接岩層に受けもたせることとしたので、建物の入側から内方の礎石が不用になり、この不用になった礎石をもとのように配置して天守の平面形を再現したのがこのお天守の庭です。