姫路城
姫路城

[兵庫県][播磨] 兵庫県姫路市本町68


  • 平均評価:★★★★☆ 4.43(1位)
  • 見学時間:2時間4分(1位)
  • 攻城人数:6658(1位)

るの門

姫路城の「るの門」はいわゆる埋み門や穴門、孔門と呼ばれる形式の門です。
菱の門から入ってすぐのところにある三国堀の脇にあります。

この門は天守への近道となる門で、わざと見えにくい位置にあります。
敵の進入時にはこの門を使って横槍を入れることが想定されていたそうです。

内側から見るとこうなっています。
敵に発見されたときは石を崩して埋めてしまいます。

いまでも天守までの近道として通れます。

るの門(穴門)
 この門は正規の通路からはずれた位置の石垣に穴をこしらえ、その通路が目に付かないようにした一種の抜け道で、姫路城特有のものです。
 他に、帯の櫓から帯郭櫓に通ずるところにも穴門があります。
Ru Gate / Ru-no-Mon (Ana-Mon)
This gate is built in the stone walls away from the regular passageway and it's like a tunnel. It's a sort of secret passage, which is a very unique one seen only in Himeji Castle. Nobody notices there is a gate here and it serves a special tactical purpose.
There is another one of this kind at the entrance to Sack Turret.
   

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今日のレビュー

図説 近世城郭の作事 櫓・城門編

三浦先生が書かれた「近世城郭の作事 天守編」に続き、今回は「櫓・城門・土塀」編を読みました。特に、城門、土塀については書いてあることのほとんどが初めて知る事でした。城門の種類ですが、薬医門は安土桃山時代だけで、高麗門は文禄・慶長の役で朝鮮半島での築城時に発明され、構造は薬医門と変わりませんが屋根が小さいので防戦上で有利、屋根が小さいので用材が少なくて済むなど、関ヶ原の戦い後、薬医門から進化した高麗門に取って代わられたそうで、現在城跡に残っているのは圧倒的に高麗門で、医薬門は少ないとの事です。また、関ヶ原以前の櫓門では石落がないので、櫓門の石落は関ヶ原以降の発明と考えられるとの事を初めて知ります。土塀についても、付壁塀、築壁塀など色々な種類があるそうで、天守、櫓以外に城門、土塀にも注目することにより、新たなお城巡りの楽しみを再発見させてもらえた一冊だと思います。

まーちゃんさん)

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