福岡城の上之橋御門(かみのはしごもん)は下之橋御門や追廻門と並んで、城内に通じる三つの門のうちのひとつです。
かつては福岡城の正門として使われており、「上の橋大手門」とも呼ばれています。
高さ9.4mにおよぶ石垣の上に、2重の櫓門が築かれていましたが戦災で焼失しました。
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上之橋御門の北側石垣は福岡西方沖地震や経年劣化により崩落の危険性があるため、現在修復工事中です。工事は2014年(平成26年)3月までの予定となっています。
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見学台が建設されています。
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修復工事についての案内板がありました。
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「国史跡福岡城跡」上之橋御門石垣保存修復工事
(平成24年6月〜平成26年3月予定)
福岡城の正門である上之橋御門の北側石垣が福岡西方沖地震や経年劣化により崩壊の危険性があるため、解体・積替え工事を行っています。工事に合わせて内部構造調査や石材調査を行い、損傷の原因を究明するとともに伝統的な工法で積み直しを行います。
福岡城の石垣
福岡城は天守台、本丸、二の丸、三の丸の門など多くの部分が石垣で造られています。その総延長は3kmを超え、高さが10mを超えるところもあり、石垣が有名な城です。
一見、同じに見える石垣ですが、大きく二種類に分けられます。一つは自然石を積み上げた野面積の石垣で、基本的には古い石垣に使われていたと考えられています。天守台を中心に城の南に多く採用されています。石材は玄武岩が多く、他に礫岩(れきがん)も使われています。二つ目は矢で割った粗割石を用いて積み上げた石垣です。上之橋御門石垣にも採用されている積み方で、野面積と比べると、石垣の勾配は急になり高さも増していきます。石材には矢穴の割跡が残っています。お城の北側を中心に見られ、石材は主に花崗岩が使用されています。また、石材の一部には刻印と呼ばれる「卍」・「○」・「◇」などの記号が見られるものがあります。
見学台からは工事現場を見ることができます。
(この日は週末で雨だったため、工事はお休みでした)
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工事が完了したら、また更新しますね。