地下鉄大濠公園駅から福岡城跡に向かって歩いていくと、最初に見えてくるのが潮見櫓です。
この潮見櫓は福岡県指定文化財に指定されています。
堀を渡ると桜並木になっています。春はきれいなんでしょうね。
正面が潮見櫓、左手にあるのが下之橋御門です。
潮見櫓はもともと三の丸の北西角(福岡城の西端角の土塁の内側)に建てられていたものです。
玄界灘や博多湾の監視をする役割をになっていたことから「潮見櫓」と名づけられました。
その櫓が大正、昭和と移築され、現在の位置には1956年(昭和31年)に移築復元されたのですが、1991年(平成3年)に行われた福岡市文化財保護審議委員会の委員、佐藤正彦・九州産業大学教授(当時)による調査で、福岡城月見櫓を移したと伝えられていた崇福寺仏殿が潮見櫓を移したものだったことが発見されたため、現在この櫓の本来の名称は不明となっています。
可能性としては、時櫓(太鼓櫓)だったということも考えられるそうです。